嵐山渡月橋の南側より桂川の支流となって町なかを南下し、
松尾大社の境内へと流れていく水路。
松尾方面から渡月橋をつなぐバスの通り道よりも
山側にある道沿いを流れています。
この山裾の道にある古寺のひとつが
臨済宗天龍寺派、
禅寺の「薬師禅寺」です。
この前に立った瞬間
「どんな山奥につながっているんだこの階段」
と怯みましたが
階段はそんなに長くなく、1分も登らないうちに
お堂が姿を見せてくれました。
階段の両脇にはスミレ科と思われる紫の花。
山門のところには、にっこり笑顔。
そしてお堂。
「健康道場」というものを開いているらしく
「1,2、1,2」と体操している声が聞こえていました。
こちらがお地蔵さんをおまつりしている地蔵堂です。
大きなハシゴ、中くらいのハシゴ、小さなハシゴ。
ハシゴだらけですね!
じつは階段を上る前にあった石柱に
この地蔵堂に祀られているお地蔵さんは
おねしょ封じの「はしご地蔵」と呼ばれているんです。
おねしょが治りますように…という願いがかなえば
お礼参りに年の数に応じたハシゴを奉納…
そのハシゴが地蔵堂のまわりを囲んでいるんです。
なんだか不思議な光景ですよね。
ハシゴを奉納するのは
その昔、ハシゴがないとたどり着けないようなガケに
地蔵堂があったから、という説もあるとか。
▼2016年春は禅シーズン!
春の京都禅寺一斉拝観2016年4月12日~5月22日
https://kyoto.graphic.co.jp/blog/archives/27416