【綾部市】知られざる夏の涼風景

京都府中部に位置する綾部市に行ってきました。むしむしする季節でしたが、由良川が流れ、山に囲まれた自然豊かな綾部では、様々な夏の涼に出会うことができました。

①じつは文化財、由良川に架かる綾部大橋

由良川沿いを車で走行中、爽やかなブルーの橋を渡ったいいとこ取材クルー。レトロな鉄骨の造形や色味がとてもアート的で「この橋いいね」「絵になるね」と橋が一望できる場所に移動しました。

橋の名前は綾部大橋。2005年に国の有形文化財に登録されました。ボーストリングトラスという構造で今ではほとんどつくられない珍しいものだとか。綾部大橋の場合、昭和4年につくられ、現存する貴重なものとなっています。

元々は明治時代、木造の橋が由良川に架かっていました。しかし洪水のたびに流出し、人々を悩ませていたようです。なのでこの鉄骨製の橋ができたとき、花火やボートレースのイベントが行われるなど、盛大な祝賀行事が開催されたのだとか。待ち望まれていた橋だったことが伺えますね。

②キツネとキツネの競演、白尾稲荷神社

ロケハン中、車中から発見した公園のとなりにある神社。「なんだか雰囲気がいいぞ」「行ってみよう!」となって車を停めてお参りしました。

朱色の鳥居が社殿に向かって建ち、大きな銀杏もそびえています。秋の紅葉シーズンも見ごたえあるのかもしれません。鳥居を進んでいくと、白きつねを描いた鳥居が。白尾稲荷さまでしょうか?その奥には狛狐。

神社の木陰では涼しい風が吹き込んで心地よい時間が過ごせました。

③あじさいと風鈴と風車が涼を呼ぶ東光院

綾部の人気名所となりました「東光院」。あじさいが見頃を迎える頃、境内には風鈴が飾られ「綾部あじさい風鈴まつり」が行われます。

あじさいの見頃が終わった頃には「風鈴まつり」となり、約700個のかざぐるまを眺めながら風鈴の音色が楽しめます。境内の東屋では足湯ではなく「足水」も用意されるそうですよ。谷川の水を使っているそうなので暑さがすっと遠のきそうですね。

書院ではお茶と菓子の接待を受けることもできます。書院内でいただくこともできますが、本堂の脇にも休憩可能な特別カウンターがありましたのでそちらのほうへ。このスペースからは富緒川と青もみじが目の前。テーブルにお茶菓子を置くとなんとも風流です。

東光院は真言宗の寺院で来年の2023年に開山1350年を迎えるとのこと。正式名称は「菅谷山法隆寺東光院」。法隆寺と聞くと「奈良?」と思っちゃいますよね。奈良の法隆寺は斑鳩(いかるが)町にあり、寺のそばを富雄川という川が流れているそうです。そして東光院のある綾部市もかつては何鹿郡(いかるがぐん)と呼ばれ、東光院を流れる川は富緒川なのだとか。明確な資料は確認できていないようですが、なんだかとても気になります。

●綾部あじさい風鈴祭り

日時/2022年6月4日〜2022年7月3日
時間/9:30~16:30 拝観料/冷茶・菓子付き300円

●風鈴祭り

日時/2022年7月16日〜2022年8月31日
時間/9:30~16:30 拝観料/冷茶・菓子付き300円

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