2024年辰年の初詣におすすめ、龍にまつわる京都・長岡京の寺院

大河ドラマ「麒麟がくる」の放送時にも注目された長岡京市の勝竜寺城跡。その近くに「勝龍寺」というお寺があります。

「ぼけ封じ 近畿十楽観音霊場」の第三霊場でもあります。

開基は弘法大師空海。当時は青龍寺という名前のお寺でしたが、平安時代後期に行われた7日間に及ぶ降雨の祈祷の成功によって「勝龍寺」の名を天皇から授かったと伝わります。祈祷で雨を降らせたことから「龍神を呼び、龍神に勝った」という意味を込めたそうで、お寺のお守りや御朱印などには龍のモチーフが使われています。

写真右側の御朱印(通年)は、文字の中央に龍の印。目がクリッとして可愛らしいです。

そして写真左側の御朱印は、副住職の妻である切り絵作家のKAMICOさんがデザインされました。切り絵の御朱印は寺の行事やイベントに合わせて用意されるそうです。写真の切り絵御朱印は、元日~節分限定なのでお見逃しなく。

切り絵のご朱印帳もあります。2匹の龍がハートのように向き合うファンタジーなデザインがすてきですよね。色柄はその時々で変わるようです。

ご朱印帳と同じデザインをあしらったお守りです。色によってご利益が異なります。

さらに注目してほしいのは本堂の軒下にかけられた勧請縄(かんじょうなわ)。平安時代の降雨の祈祷で「龍が西に逃げた」という伝承から西側(龍の頭)を太く、東側(龍の尾)を細くして龍を表現しているそうです。

ほかにも、切り絵体験(事前予約制)や、マルシェ「ほてい市」(第二日曜/1・8月休止)を開いたり、12/31の除夜の鐘(元日0時~1時頃)がつけたりと、地域に開かれた勝龍寺。

JR長岡京駅の東口から歩けば15分程度。辰年の2024年。この機会に龍の伝承が息づく勝龍寺へお参りしてみてはいかがでしょうか。

https://www.shoryuji-temple.com/

▼掲載号を読む(2023-2024年冬号)

https://kyoto.graphic.co.jp/library/

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