烏丸御池駅から徒歩圏内。
姉小路通沿いで新町通と釜座通の間に「高松神明神社」があります。
開運厄除けの神さまで、「神明さん」と呼ばれています。
高松ときくと個人的には「うどん県」が思い浮かぶのですが、讃岐に関係があるわけではありません。
平安時代、醍醐天皇の息子さん・源高明が「高松殿」という
邸宅を造営したときの鎮守社であったことが名前の由来です。
まずは平安時代。崇徳上皇vs後白河天皇という兄弟の争い「保元の乱」が起きたときのこと。
現在の高松神明神社(当時は高松殿)に、後白河天皇の陣営は本拠地を構えました。
後白河天皇サイドに付いたのが、かの有名な「平清盛」です。
ちなみに「保元の乱」は、後白河天皇・清盛サイドの勝利となって終わりました。
つづいて戦国時代。
2016年大河ドラマ「真田丸」の主人公・真田信繁(幸村)とゆかりがあります。
現在の社殿の左サイドをみてみましょう。お地蔵さんが大切にまつられています。
こちらが真田幸村の念持仏だったそうなんです。
真田幸村が智将であったことから、「幸村の知恵の地蔵尊」と呼ばれるお地蔵さま。
お堂正面の台石をさすり、その手で子どもの頭をなでれば知恵を授かるといわれています。
自分の頭を撫でておきました。
そんな真田幸村ゆかりの地ということでこのような絵馬が授与されています。
真田氏の家紋にちなんで、結び雁金と六文銭がデザインされていますね。
雁部分はくりぬくことができ、お守りとして持ち帰ることができます。
すてきなデザインですよね。
ちなみに四角い穴の開いた銅銭を6枚並べた六文銭。
これは、地蔵信仰由縁の紋なんだそうです。
京都の夏には「地蔵盆」という行事が地域の子どもたちのために行われますよね。
地蔵信仰が自然と地域に息づく京都で、真田家ゆかりのお地蔵さまがある…
ふしぎなご縁を感じます。
ほかにも境内には、オガタマノキという御神木。そのそばに水琴窟。
また、日本画家の方が壁画を描かれるようで、その下絵が公開されていました。
2月3日は節分祭(19時~)。豆まきあるようです。
小さな境内に深い歴史と見どころ盛りだくさん。
町なかにある通り過ぎがちな神社かもしれませんが、立ち寄ってお参りしてみては?