一休さんこと一休禅師が晩年を過ごした寺・酬恩庵(通称一休寺)。鎌倉時代に創建されたものの戦によって荒廃しますが、一休禅師が再建します。大徳寺(京都市北区)の住職となってからも、この一休寺に通い、88才で亡くなられた後、その遺骨はここにおさめられました。
近鉄京都線「新田辺」駅から歩くこと約20~30分。お寺に近づくとこんな一休さん。
そして駐車場側の入口から入ると、こんな一休さんがお出迎えしてくれます。駐車場には一休庵という食事・土産処もありました。
一休寺は紅葉の名所。通りに面する門からお堂に向かう石畳のアプローチ上はカエデで覆われています。木々の下には苔が広がり、散紅葉もさぞ美しいであろうことが想像されます。
国重要文化財指定の方丈では狩野探幽の襖絵(実物は宝物殿)や江戸時代につくられた3つの枯山水庭園が楽しめます。サツキと白砂の南庭、蓬莱庭園、十六羅漢の庭。涼しい風が吹き込んで、心おちつくお庭です。松花堂昭乗、石川丈山、佐川田喜六という文人・武将たちの合作だそうですよ。
一休寺では抹茶や善哉がいただけます。善哉って珍しいですよね。じつは善哉という名前。一休禅師のエピソードに由来するんです。そんなご縁もあって善哉をご用意されているようです。ちなみに1月最終日曜は一休善哉の日です。
方丈の入口には授与品やおみくじ、記念撮影できる顔出しパネルなどがそろっています。
そんななか思わず手にとったのがmogaさんという作家さんによる一休さんストラップ。駐車場の入口にたっていた看板のイラストもmogaさんの作品。手づくりなので少しずつみんなお顔や服装が違うんです。
食やアートの楽しみもある一休寺。京都駅から気軽に足をのばせる立地です。秋の京都旅行の予定に組み込んでみてはいかがですか。
▼アクセス
近鉄京都駅→近鉄新田辺駅(京都線急行で約23分)
・バスの場合…西出口からバスターミナルへ向かい京阪バスに乗車
※3番乗り場
※4番乗り場(※11/10~12/2は一休寺直通臨時バス運行)
・レンタサイクルの場合
新田辺駅東自転車駐車場(近鉄新田辺駅東側)