京都いいとこマップ(2016年7・8月号)京のこたび「渉成園周辺」編で、誌面掲載しきれなかったスポットをご紹介。街歩きしてこそ発見できるオモシロ風景をお届けします。(全3回)
京都の見どころがいろいろあるように、高瀬川に架かる橋もいろいろあります。マニア心が止まらない、高瀬川の橋梁たち。さっそく五条通側から七条通へ向けてご紹介しましょう。
▼かつては木製水門だった!?門樋橋(榎橋)
vol2 建物と鳥居が一体型!?で紹介した大榎のそばにある榎橋。門樋橋と呼ばれ、橋の傍に観音開きの木製水門が設置されて…と聞きましたが今は…ない…???架け替え時に取り除かれたのか、私の知識不足なのか…
そして橋のそばには鴨川へ水を流すための水路もありました。通常の水位では流れていかないように封鎖されています。
▼ワイルドだろ~な一本橋
自分、好奇心旺盛な方だと思っていましたが渡る勇気はもてませんでした。渡っている人もまだ見たことがありません。
▼界隈一ロックな六軒橋
この橋、かっこよくないですか!?
突然現れた屈強な石橋にドキドキが止まりません。鋼鉄製のアーチ。じつは動くんです、と言われても納得してしまいそうです。
▼正面橋(中ノ口橋)
江戸時代、この橋の周辺に米売買の市ができたことから、この一帯を米浜と呼びました。橋の西北側は舟廻し場だったそうです。荷揚げや舟の方向転換を行うのが「舟入」と呼ばれる場所なんですが、それより小規模なものを「舟廻し」というんですよ。確かに、この辺は川沿いの道が他よりも広くなっており、浜だったことを何となくイメージすることができます。ちなみにこの橋から鴨川方面へ歩くと、vol1 鴨川のそばに釣鐘とネコ!?の記事でご紹介した釣鐘があります。
高瀬川でいくつか発見できるのがこのタイプの橋。頑丈なのか華奢なのか…
あ・・ちょっと華奢そうですね。
…こんなふうに面白いデザインの橋が多い高瀬川。これらの橋が高瀬川と合わさって魅力的な風景をつくっている…そんなことを現在発行中の京都いいとこマップ7・8月号で紹介するぞー!と息まいていたんですがスペース無くて割愛。ここでご紹介させていただきました。マニアックな観光がしたい方、ぜひ散策してみてくださいね!
【京のこたび番外編 渉成園周辺編(全3回)】
vol1 鴨川のそばに釣鐘とネコ!?
vol2 建物と鳥居が一体型!?
vol3 橋もいろいろあるようで
※掲載情報は2016年5-6月取材時のものです