京都いいとこマップ(2016年7・8月号)京のこたび「渉成園周辺」編で、誌面掲載しきれなかったスポットをご紹介。街歩きしてこそ発見できるオモシロ風景をお届けします。(全3回)
石碑や石仏、街を歩いていると、いろんな歴史的なものが見つかる京都ですがまさか釣鐘で出くわす日がくるとは思いもしていませんでした。
場所は五条と七条通の間の正面通。
鴨川に架かる正面橋の西南端です。この橋を東へ渡れば「方広寺」に行きつきます。
方広寺といえば、鐘楼に刻まれた銘文に 「国家安康」「君臣豊楽」とあったことをうけ、「家康の名を分裂させるとは!徳川を呪って豊臣の繁栄を祈願してるんじゃろ!そうじゃろ!!」(※イメージです)と家康公がお怒りになって、大阪の陣へとつながっていった因縁の鐘がある場所…まさかその鐘のオマージュ(゚Д゚)?!と熱く妄想を繰り広げておりましたら、グーグルマップのストリートビューを見たデザイナー氏に言われました。「鐘のところに佛具屋あるやん」
ほんまや(・・)
どうやら「京仏具 橋本菊商店」さんの鐘のようです。
鐘を見つけたときは興奮しすぎて目の前の仏具屋に気付かずにいました。
鐘に何か文章が書かれていないかどうか確かめてしまったのはここだけのお話。
ちなみにこの付近の鴨川沿いも雰囲気よく。鴨川のミニ石碑で記念撮影もばっちり。
すると一匹のネコが近寄ってきました。眼光はするどいですが動作はのんびりしています。
直後、足の甲にツメたてられました(笑)。「な、なにするん(泣)」と思わず声を出すと、きょとん顔で見上げてくるネコ。かわいかったので許しました。
【京のこたび番外編 渉成園周辺編(全3回)】
vol1 鴨川のそばに釣鐘とネコ!?
vol2 建物と鳥居が一体型!?
vol3 橋にもいろいろあるようで
※掲載情報は2016年5-6月取材時のものです