今回の穴場寺社シリーズは
日本緑茶のふるさとと知られる
宇治田原町の「猿丸神社」。
動物の「猿」というよりも、
「奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」
百人一首にも選出されたこの歌を詠んだ
「猿丸太夫」が祀られていることで
「猿丸神社」と称する神社です。
神社のある地は、
晩年、太夫の暮らした場所と
伝えられています。
この人物については
いろいろと考察されているようですが、
三十六歌仙のひとりともいわれる
伝説的な歌人です。
社殿前には、烏帽子姿の立派な狛猿。
猿丸神社はコブやデキモノを取り除く神様として信仰されており、
神社にはコブのできた丸太が多く奉納されていました。
お礼参りで訪れた人がおさめていくようです。
絵馬は奉納者が好きなように顔を書くことができるサル絵馬。
おみくじも猿。
毎月13日には、月次祭とともに「猿丸市」を開催。
地元の加工品や特産物が並んでにぎわいます。
申年の2016年。
年内に一度足を運んでみては?