2015年は”琳派誕生400年記念”です!
◆琳派とは?
創始は本阿弥光悦と俵屋宗達とされ、その約100年後に尾形光琳と乾山が発展させました。
琳派は具体的な系譜があるわけでなく、似た作風の画家や工芸家たちを指します。
芸術家同士のリスペクトが生み出した流派といえるのかもしれません。
琳派という言葉が定着したのは、1970年以降。
◆琳派誕生400年記念とは?
安土桃山時代~江戸初期にかけて活躍した本阿弥光悦が
京都鷹峯に光悦村を興して400年目を数える2015年。
これを節目とし、「琳派400年記念祭」として2015年は展開。
記念事業を行う委員会も発足されました。
◆琳派にはどんな芸術家がいるの?
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、
渡辺始興、酒井抱一、鈴木其一、神坂雪佳など
◆琳派にまつわる京都のお寺
・建仁寺
京都最古の禅寺。琳派の創始者・俵屋宗達の
「風神雷神図屏風」(高精細複製作品)を見ることができます。
・養源院
秀吉の側室・淀殿が父・浅井長政の冥福を祈るために建立。
養源院では俵屋宗達による「松図」や「白象図」などの杉戸絵を見ることができます。
・光悦寺
本阿弥光悦は、徳川家康から鷹峯の地を与えられ、
一族や工匠とともに移り住んで芸術村を築きました。
・常照寺
本阿弥光悦が土地を寄進。
寂照院日乾上人を招いて開かれたのが常照寺です。紅葉の名所。
・醍醐寺
874年に建立。俵屋宗達が描いたという
「金地著色 舞楽図(こんぢちゃくしょく のうがくず)」など霊宝館で公開。
・本法寺(京の冬の旅 非公開文化財特別公開)
本阿弥光悦の菩提寺。光悦が手がけた「巴の庭」や、
光悦ゆかりの寺宝が宝物館で見学できます。
・妙顕寺(京の冬の旅 非公開文化財特別公開)
尾形光琳の屏風絵を元にしたという「光琳曲水の庭」、
光琳や酒井抱一筆の寺宝が特別公開でみられます。
塔頭・泉妙院には尾形光琳と、弟・尾形乾山の墓。
・頂妙寺(京の冬の旅 非公開文化財特別公開)
俵屋宗達ゆかりの寺。宗達筆「牛図」(重文)などの寺宝が特別公開で見られます。
・妙蓮寺
本阿弥光悦筆の「立正安国論」「始聞仏乗義」が所蔵されているゆかりある寺。
◆琳派にまつわる京都の美術館
・細見美術館
琳派や若冲など、江戸期の絵画を多く所蔵。館内のミュージアムショップでも琳派のグッズが人気。