☆祇園祭のちまきとは?
「ちまき」と聞くと食べ物を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、
祇園祭のちまきは厄病災難除けのお守りを指します。
各山鉾町の会所や八坂神社にて販売。一年間玄関などに飾ります。
祇園祭の宵山に足を運べば、「ちまき」はもちろん
「ちまき」をモチーフにしたユニークな授与品も見つかります。
▼お守り粽/吸盤付きミニちまき(岩戸山)/食べるちまき(黒主山)
☆ちまきの購入場所は?
各山鉾町です。長刀鉾には長刀鉾の、菊水鉾には菊水鉾のちまきがあります。
八坂神社でも7月のみ頒布。
※食べられる粽は黒主山、吸盤ミニちまきは岩戸山です。
※各山鉾の場所は山鉾町マップで確認!各山鉾の近くに行けば、なんとなく分かるはず。
☆ちまきはいつ買える?
山鉾町で買えるのは、基本は宵山期間です。
曳き初めを行う山鉾では先行して販売されている場合もあります。
☆ちまきに違いがあるの?
あしらいを工夫されているところがあります。
花をつけたり、西陣織のハギレを巻いたり、小判が付いたり…
各山鉾の特徴を「ちまき」に表現されていて面白いです。
☆ちまきは一年経ったらどうする?
お守りを返すように、神社へ返しましょう。
八坂神社じゃなくても、近所の神社でもOK。
山鉾町にちまき返納箱を設置しているところもあります。
☆ちまきのご利益は?
「疫病災難」除けのお守りですが、山鉾によってご利益がプラスされることも。
(例)芦刈山:夫婦和合・縁結び、鯉山:出世開運、郭巨山:金運招福、船鉾/占出山:安産
霰天神山:雷除け・火除け、橋弁慶山:心身強健など
☆そもそも「ちまき」がお守りにになった訳
かつて蘇民将来(そみんしょうらい)という男の家に旅人が訪ね一夜の宿を求めました。
蘇民は貧乏だったにもかかわらず、手厚く旅人をもてなします。
じつはその旅人が八坂神社の御祭神である牛頭天皇。牛頭天皇はお礼の気持ちとして
蘇民の子孫は末代まで守ることを約束。子孫であることの目印として腰に茅の輪をつけなさいと命じました。
この目印の茅の輪が現在のちまきへとつながっていきます。
なので、祇園祭のちまきには「蘇民将来子孫也」という護符がつけられているんですね。