さて「都をどり」の2015年の演目の感想を書かせていただいた前編に続きまして、舞踊だけではない観覧前の楽しみ(一部、茶券付特等観覧券の場合)をご紹介したいと思います。
【建築美を満喫】
会場となる「祇園甲部歌舞練場」。現在の場所に移転したのは大正2年。昭和に大改造が行われ平成に入り国の有形文化財に登録。入口脇には、桜の木があり、満開時期には建物により一層の華を添えます。
【衣装を間近で】
都をどり名物のひとつといえるブルーの着物。毎年新調されており、今年の衣装や過去の衣装が展示されています。帯は西陣織、着物は手描き友禅。
【老舗の競演】
京都の名店が一挙勢ぞろい!京名物 百味会による展示が行われています。古いお道具なども展示されており見応えありますよ。また、舞妓さん芸妓さんの書や絵といった作品展示スペースもあります。
【お土産を買おう】
京都の名産品が揃っており、お土産を購入することができます。
【庭園を巡ろう】
池泉回遊式庭園があり自由に散策できます。庭園内には桜の木も。
【お点前をいただこう】
開演の1時間前からお茶席への案内が始まります。庭園を見渡せる2階の渡り廊下を歩き会場へ。芸妓さんのお点前を拝見しながら、順々に配られるとらやさん特製のお菓子とお抹茶を堪能。今回は葉桜の季節になってきたので緑色をあしらったおまんじゅうです。お皿は記念品として持ち帰りOK。お皿に描かれた団子模様の色は5色。どの色が当たるかはお楽しみだそうです。ちなみに私は白でした。
【ブルーの着物を使った限定小物】
お抹茶をいただいた後は、客席会場へ向かいます。客席会場手前にも物販ブースがあり、こちらには都をどり公式グッズコーナーがあります。注目は、毎年新調されているブルーの着物生地を使った和小物。今年のきものではなく、昨年舞妓さんたちが着て踊った実際の着物を使って巾着やがま口といった和小物に仕立てています。※上記写真では手前のがま口が実際の着物を使用したアイテムです
【イヤホンガイドがあるんです】
舞台の進行にあわせて音声解説が流れる「イヤホンガイド」が用意されています。あらすじや歌詞、振りつけの意味などが分かるそうですよ。都をどりのガイドブックもありますが、公演中は会場が暗くて読みにくかったり、目を舞台から離すことになってしまいますよね。事前予約は必要なく、会場内にて借りる手続きができます。イヤホンガイドのキャラクター「くまどりん」が目印(上記写真のくまどりんは舞妓さん仕様)。
レンタル料500円(保証金1,000円)
※保証金は器械返却時に返金。
このように楽しみ満載の都をどり。観覧するには「チケット」が必要ですよね。
【チケットは主に3種類あります】
大きく3種類のチケットがあり、チケットによって座れる座席が異なります。
(1)茶券付特等観覧券(4800円)
1階椅子席/2階椅子席/2階左右桟敷席(タタミ席)
(2)壱等観覧券(4200円)
2階椅子席/2階左右桟敷席(タタミ席)
(3)弐等観覧券(2500円)
3階正面長椅子席
弐等観覧券のみ≪自由席≫で、ほかは≪指定席≫になります。
【基本的な申込方法はこちらです】
・電話予約
電話にて観覧日・観覧時間・観覧券の種類・人数を伝えて予約。そして郵便局備え付けの「払込取扱票」に必要事項を記入し、代金(+払い込み手数料)を支払います。入金確認でき次第、受書ハガキが届きます。そのハガキを持って観覧日当日、会場へ向かいます。券売場にてハガキと観覧券を交換し入場。
【じつは当日券があるんです】
もちろん満席のこともありますし事前予約をおすすめしますが、当日券あります。
思い立ったら問い合わせてみるのもアリでしょう。
【学割もあるんです】
弐等観覧券(自由席)2500円が1000円になる【学割】があるんです。中学生・高校生・大学生・専門学校生(その他歌舞会が定めた学校)が対象。京都市観光協会発行の「京都修学旅行パスポート」を利用する方法もあるそうですよ。クラス単位・学年単位での観覧希望は、お問い合わせをとのこと。修学旅行中の学生さんや学校の先生方、これは要チェックです。
↓
http://www.miyako-odori.jp/miyako/student.html
さあいかがでしたでしょうか。2015年の都をどりももう後半戦。
今年もしくは来年以降の参考になれば幸いです。
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