【京都ものづくり紀行vol1】ロームからの感謝の想い、温かな光を地域に届ける「ロームイルミネーション」

86万球の灯りをともす、京都市最大級のイルミネーションイベント「ロームイルミネーション」。第21回目を迎える令和最初のイルミネーションは、11月22日からスタートしました。

初日は子どもたちによるカウントダウンを実施。モニターにもカウントダウンの数字が映し出されます。一斉に電飾が点灯した後はオープニングコンサートが開催されました。点灯前は雨がぱらついていましたが、点灯後、気づけば天候回復。光と音楽が空まで届いたのかもしれませんね。

このイベントを企画・運営する「ローム株式会社」は、1954年に京都で創業。日本の企業の中でいち早くシリコンバレーに進出するなど、創業以来のベンチャー精神で挑戦を重ね、今や世界各地に拠点をもつ電子部品メーカーとして知られています。

「品質第一」でつくられるロームの製品は、パソコンなどの電化製品や、京都・花灯路の露地行灯など様々な場で活用されています。ロームの製品とは気づかなくても、じつは暮らしのそばにある、縁の下の力持ちのような製品を手がけているんですね。

「ロームイルミネーション」は、そんなロームの本社周辺で行われます。本社一帯には工場や施設が建ち並んでいますが、街路樹や公園など緑の空間も多く整備されています。じつはこの緑地化もロームが手掛けたものでした。
「≪森の中の工場≫をテーマに、地域の皆様が暮らしやすいよう本社周辺の緑地化を進めました。しかし冬は木々が落葉し、さびしい雰囲気になってしまいます。それを少しでも明るくしようとはじまったのがこのイルミネーションです」(広報担当談)。

「地域の人が温かな気持ちになれるように」。この想いを基本に開催してきた「ロームイルミネーション」。メタセコイアの並木道「光のプロムナード」では、やわらかな電球色で統一されたイルミネーションが木々の枝1本1本までていねいに張り巡らされています。また、音楽と呼応するイルミネーションショー(光のカクテルガーデン)も毎日開催されています。

ほかにも【土日祝限定】で多彩な催しを実施しています。
・大学生サークルによる関西最大級のアカペラコンサート
・プロが撮影してくれるフォトサービス(イルミネーションスマイルフォト)
・「小川珈琲」によるドリンク・お菓子類の販売
など、いずれも毎年好評の企画です。

そして今年新たに登場した土日祝限定企画が
「Lighting Garden」です。

名倉公園に現れた2つの光のドーム。
ひとつは「flower」、もうひとつは「music」をテーマにデザインした空間です。土日祝には室内でフォトジェニックな写真が撮影できます。

こうした「ロームイルミネーション」を企画運営するのは、ロームで働く社員のみなさん。それぞれの業務をこなしながら、イルミネーションの準備を進めていくそうです。「仕事終わりに会社の外へ出ると、たくさんの人が笑顔で歩いているんですよね。そういった姿を見ると今年もやってよかったと感じます」(運営スタッフ談)。イベント当日の運営ボランティアスタッフを募った時も、応募者多数で定員オーバーになったとか。また、こうした社会貢献イベントを企画していることに魅力を感じ、入社を希望する若いひとたちも少なくないそうです。「ロームイルミネーション」は社員の皆さんにとって「誇り」そのものなのかもしれません。

ちなみに、「ロームイルミネーション」初日のオープニングコンサートで演奏したのは、有志のローム社員で結成された「ローム シンフォニックバンド」です。「音楽でたくさんの笑顔を!」を合言葉に、社内行事をはじめ、福祉施設や地域イベントでも演奏を行っているとか。オープニングコンサートでは子どもたちに大人気の「パプリカ」も演奏。会場にいる老若男女を笑顔にしていました。

ただ夜の街を光で灯すだけでなく、様々な趣向を凝らしてきたローム主催のイルミネーション。その根底には、常に周囲への感謝の想いがありました。開催21回目を迎える今年も「地域の人に喜んでほしい」という想いをこめて、あたたかな光で人々に笑顔を届けます。

▼ロームイルミネーション2019
2019年11月22日(金)~12月25日(水)
16:45~22:00※11/22のみ17:30~
ローム本社(右京区西院溝崎町21)周辺、名倉公園
※土日祝のイベントは雨天中止の場合あり
市バス「西大路五条」バス停から徒歩5分
https://www.rohm.co.jp/illumination

▼会期中はInstagramフォトコンテスト実施!
https://www.instagram.com/rohm_jp_kyoto.illumination/

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