琳派400年記念を迎えた2015年の秋。
さまざまなジャンルのアーティストによる、現代の琳派展「IMA RIMPA」が
和菓子の老舗・とらやの「虎屋 京都ギャラリー」にて、9月25日まで開催されています。
上写真・中央の壁にかかっている作品は、FR/LAME MONGER代表・イラストレーター上田バロン氏の
デジタル屏風「Universe-地水風雷四季花鳥図」。
この作品をモチーフに、さまざまなアーティストが独自の作品を展開しています。
たとえば、京都の茶陶の窯元「真葛焼」に生まれ、
陶磁器デザイナーとして器ブランド「SIONE」を立ち上げた河原尚子氏。
日本酒、いや黄金色のビールを注ごうか…
写真で見るより実物のほうが何倍も美しい器を製作されています。
SIONEはオンラインショップもあるんですが、
ゴールドのラインで描かれた繊細なイラストがとってもおしゃれ。
烏丸御池の新風館にもショップがあるようです。
つづいては、京都美術工芸大学 教授でデザイナー安藤眞吾氏「風神図刻鈑屏風図」。
上田バロン氏の作品にインスパイアされた風神のイラストをベースに
創業100年をこえる京都の老舗鉄工所「川並鉄工株式会社」とコラボレーション。
最先端3D金属加工技術を使った…
簡単にいうと、アルミ板に彫刻する技術を使って、それを屏風に仕立てているんですね。
伝統と現代の最新技術が融合した作品になっています。
京都生まれの虹蝋彩染め作家・松本 伸氏による振袖作品。
漆黒の振袖に赤や黄の大胆な模様。
これは鶴、これは雷、これは…と琳派のモチーフを探すのが
楽しくなります。
琳派はネイル作品にもなりました。
ネイルアーティスト 井田智子 a.k.a. ROSSAの作品です。
伝統ある琳派をネイルで伝承。
小さな爪一つひとつに宇宙のような奥行きを感じます。
こうして、「Universe-地水風雷四季花鳥図」をモチーフとして展開していった作品は
最終的にフォトグラファー、スタイリスト、モデル、ヘアメイクアーティストとコラボし、
写真作品となって会場内に大きく飾られています。
撮影ロケ地は嵯峨の大覚寺門跡。
ぜひ会場でご覧ください。
このほかにも会場内には、京都美術工芸大学の現役生などの
琳派作品も展示されています。
動物好きとしては、見逃せなかった作品。
京都伝統工芸大学校卒業 高嶋雅美氏作「WAN椀」。
会場の虎屋ギャラリーは「虎屋茶寮 京都一条店」に隣接。
展示会の前後に、老舗の甘味で一服されてはいかがでしょうか。
また、シルバーウィークの頃には、
会場周辺の町歩きツアーも開催されます。
イベント盛りだくさんのアート展「IMA RIMPA」。
会場内は写真撮影OKのようです。
芸術の秋、足を運んでみてはいかがでしょうか。
■IMARIMPA 特設サイト
https://kyoto.graphic.co.jp/special/imarimpa/
■まち歩きツアー詳細(予約・問い合わせはビューティフルツアー)
http://www.beautiful-tour.jp/?men=12&cat=72&sbm=0&art=606
http://www.beautiful-tour.jp/?men=12&cat=72&sbm=0&art=607