9月9日はカーネルサンダースおじさんの誕生日!
・・・でもありますが「重陽の節句」です。
桃の節句、端午の節句などに並ぶ五節句のひとつですが、ご存知でしょうか。
奇数(=陽)が重なり、
奇数の数字の中で最も大きな数字であることから「重陽」と呼ぶそうです。
その一方、「菊の節句」とも呼ばれています。
菊の花が咲く季節、その花を用いて長寿祈願することが由来だそうです。
菊といえば、昔から薬草としても知られ、不老長寿のシンボル的存在でもありました。
経文を書いた菊の葉のツユで700年も生きたという
中国の「菊慈童(きくじどう)」伝説というのもあります。
菊慈童は、能の演目にもなっていますね。
また、京都の7月最大の行事「祇園祭」では
菊水鉾という山鉾に「菊慈童」の稚児人形が乗っています。
菊水鉾は「菊慈童」の伝説に着想を得た鉾なんです。
1月7日の人日の節句、3月3日の上巳の節句、5月5日の端午の節句、
7月7日の七夕の節句、そして9月9日の重陽の節句。
一般家庭で何かする機会はあまり見かけないかもしれませんが、
かつては五節句ラストを飾る行事として、一番盛り上がっていたそうですよ。
京都の社寺仏閣でも9月9日、重陽の節句にまつわる行事が行われます。
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■重陽神事と烏相撲/上賀茂神社
神事10時~
立砂前で神事を行い、その後に烏相撲奉納。
菊酒の無料接待有。
■重陽祭/車折神社
祭典13時~
祭典の後半には舞楽奉納。
菊酒の無料接待有。
■重陽祭/市比賣神社
11時~
「いちひめ雅楽会」の雅楽による舞奉納。
特別授与品あり。カード感謝祭も同日。
■重陽の節会/法輪寺(嵐山)
13時~
菊慈童の像をまつり能楽奉納。
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秋の花・菊にまつわる年中行事。
秋の京都の始まりを感じに出かけてみてはいかがでしょうか。
※写真はイメージです