祇園祭2014、後祭山鉾巡行&花傘巡行レポートです。
出発前の大船鉾周辺は、撮影陣は多いものの、関係者の雰囲気はとても和やかな印象でした。
まずはスタート地点の御池通へ向かうべく新町通を北上します。
それが朝8時過ぎのことでした。
御池通にぞろぞろと集まる後祭巡行の10基の山鉾。
役行者山は山伏が吹く法螺貝の音とともに御池通へ進み出ました。
時々黒い箱を手にしている人が。
これは「くじ改め」のときに使います。
前祭では四条堺町あたりで行いますが、後祭では寺町御池あたりで実施。
お奉行様役の京都市長が、山鉾の順番を確認する儀式です。
独特な所作に見物客が注目します。
山鉾が進むときに、車輪のそばについて鉾がまっすぐ進むよう調整したり、
辻廻し(角を曲がる際の方向転換)で使う竹を敷いたりする人を「車方」と呼びます。
職人さんってかっこいいですよね!
個人的に「チーム車輪」と心の中で呼んでいて、いつもひそかに応援しています。
ただのファンです。
車方のほかにも、曳き手(山の場合、舁き手)、屋根方、囃子方、音頭取りなど
いろんな役割を担った人が山鉾とともに巡行しているんですよ。
9時半になると先頭の橋弁慶山より順次スタート。
大船鉾もいってらっしゃい!
河原町通を山鉾が進んでいる頃、寺町通を進んでいたのは「花傘巡行」。
元々、前祭・後祭と分かれていた山鉾巡行が17日に統合されたのは昭和41年のこと。
その際に、後祭の伝統を継承するべく始まったのが花傘巡行でした。
そして平成26年、後祭が復活するにあたり、
花傘巡行はどうなるんだろうと心配されていましたが、
同じ日に若干ルートを変えて行われることになりました。
和太鼓、祇園囃子、舞妓さん、馬に乗ったお稚児さん…大変にぎやかな行列です。
四条河原町付近は大変な賑わいでした。
前祭巡行より人が多かったように思ったんですが実際どうだったのでしょう。
写真は木屋町通側より撮影。辻廻し中の大船鉾。
このあと山鉾は四条烏丸方面へと進み、各山鉾町へ帰っていきます。
曳き手さんの顔には大粒の汗。がんばれ!あと少し!!
ちなみに、北観音山や南観音山の後ろ側についている柳は、
巡行後、厄除けの柳として受け取る人で賑わいます。
山鉾町に山鉾が戻ってくると(もしくは祇園囃子が終わると)
拍手で出迎えられ、337拍子で巡行が締めくくられます。
巡行が終わるとすぐ交通規制が解除されるんですが、
今年復活した大船鉾への注目度は高く、なかなか見物客が引かなかったですね。
さあ、24日の夜は還幸祭です。3基の神輿が京都の町に現れます。
京阪祇園四条駅あたりや、四条・三条通などは混雑したり、交通規制も行われると思います。
周辺にご帰宅の方、お仕事の方、ご注意ください。
また祇園祭にお越しの旅行者さんはぜひ祇園祭のメイン神事、神輿渡御にご注目ください。
▼今後の祇園祭の日程について
https://kyoto.graphic.co.jp/blog/archives/18109
▼150年ぶりの復活・大船鉾について
https://kyoto.graphic.co.jp/pickup/season/2012/07/theme4/index.html
▼祇園祭について(歴史など)
https://kyoto.graphic.co.jp/pickup/season/2012/07/theme1/index.html