京都いいとこマップ(2016年11・12月号)京のこたび「東福寺・泉涌寺」編で、誌面掲載しきれなかったものをご紹介。紅葉だけではない魅力をお届けします(全3回)
紅葉名所「東福寺」ですが、東福寺だけ行って帰っていませんか?東福寺にあるたくさんの塔頭寺院。その一部の寺院では、通年で一般公開を行っています。
■光明寺
■同聚院
■霊雲院
■芬陀院
■勝林寺(秋季は特別公開も!11/19~12/4)
そして期間限定公開をしている寺院もあるんです。2016年は…
■盛光院
■天得院(事前予約制)
■一華院
■東光院
■龍吟庵
この期間限定の特別公開の中からいくつかピックアップしてご紹介しましょう。
堂内へ。庭向きでテーブルが置かれています。池のほとりにはおおきなカエルの像。
お抹茶に付くお菓子は「盛福」といって通常より栗をたっぷり入れた栗羊羹だそう。お土産用に数量限定で販売されていました。
■一華院(11/30まで)
ご本尊白衣観音坐像。1382年に創建。
禅語にいわれをもつ南庭「依稀松の庭」は、苔庭の上に一文字のようにすっと横に枝が伸びた松の木が印象的。
そして北庭には枯山水庭園「彷佛石庭」。今年の10月に完成したばかりの新しい庭園で初公開です!重森三玲を祖父にもつ重森千靑氏が作庭。四神相応を表しています。
こちらのお茶席では抹茶とほうじ茶、きんとんのお菓子がつきます。お茶・菓子ともに伏見の茶処「椿堂茶舗」の提供。
■東光寺(11/30まで※休止日あり)
山門の上部でさりげなくはためくお茶の文字。
お坊さんにどうぞと促され、お茶席へ。お抹茶とお菓子が運ばれたときに代金をお渡しました。
ほんのり甘みのある、苦味のないお抹茶。青々とした苔庭はこじんまりとしていて、のんびりとした心地に浸らせてくれます。
いかがでしょうか。
東福寺という大きな禅寺の塔頭寺院。庭や紅葉、お抹茶以外にも、飾られている書、ご本尊の像など、歴史あるものがいろいろ見ることができます。ぜひ歩き巡ってみてくださいね。
【京のこたび番外編 東福寺・泉涌寺編(全3回)】
vol1秋の東福寺塔頭めぐり
<11/15公開>vol2通天もみじを食べよう
<11/16公開>vol3 路地で迷子もまた楽し
※掲載情報は2016年9-11月頃取材したものです