山伏山、浄妙山、役行者山、八幡山、南観音山、北観音山、霰天神山…
これらに共通するもの、それは「修験道」にゆかりがある山ということ。
毎年宵山(山鉾巡行の前日)には、東大路丸太町付近にある「聖護院門跡」より山伏がやってきて
六角堂より、ゆかりある山を巡って読経、最後役行者山にて「役行者山採燈護摩」を行います。
その護摩焚きの様子をレポートします。
四方に結界が張られた空間。頭上には御幣(スイバ?ミズバ?)のような色紙。
山鉾巡行の無事と関係者の無病息災を祈って行われる護摩焚きは、
この色紙に移っていくので、触らないようにとのこと。
山の方には祭壇のようなものが。
山伏御一行が八幡山を出発したという知らせを受け、一行が通る道を確保する関係各位。
祭壇にはろうそくを灯します。
御一行はまず町会所の中へと入り読経。のちに結界内へと進みます。
ここで声高らかに行われる「山伏問答」。本当に聖護院門跡の山伏かどうか調べてるんですね。
「その錫杖はなんだ?」など衣裳や道具の意味を問う場面もありました。
そして弓矢や斧、剣で順々に護摩壇やその周辺を清めていきます。
その後、祝詞とともに点火!
読経の中、舞い上がる煙。
この煙、動きがまるで意志のある生き物のようでした。
こちらにも向かってきました!
煙は龍のような動きで容赦なく周囲の人々に降りかかりますが煙たさやつんとした匂いはなく…
みなさん、お寺の前で煙を体に浴びる時のようにその白煙を浴びていました。
護摩焚きも後半になると護摩木がくべられていきます。
護摩焚きが終わると、山伏一行は結界の外へ。
終わったことを見計らい、護摩だきの煙で祈祷を受けた
色紙や桧葉をお守りとして受け取ります。
頭上の色紙も、ここでやっと触れてOK。
数に限りがあるのですが無事にもらいうけることができました。
(押し合いにならないように注意!)
これらは、玄関の頭上などに飾ってくださいと山伏さん。
テープで張る(画鋲はNG)もしくは画鋲で固定した封筒などに入れてほしいとのこと。
「役行者山採燈護摩」はだいたい毎年14時スタートです。