台風11号の影響が心配されましたが、風は昨晩よりマシに。
警報も出ていないということで山鉾巡行は予定通りの実施となりました。
雨の中の巡行は、巡行する方も警備する方も見学する方も大変ですが
雨だからこそ見られる姿もあるといいますか…
ともあれ、時折雨脚の強まる中、関係者の皆様、おつかれさまでした。
■四条河原町 長刀鉾辻廻し
傘のうねりの中を突き進んでいるかのよう…
■曳き手のみなさん
雨の中綱を引く曳き手の皆さん。
晴れなら汗も滴るいい男ですが、今年は雨も滴るいい男たちでした。
素足の方々も!…足袋をはいてても同じかと思いますが巡行後は足湯を…!という気持ちでいっぱいに。
■懸装品や御神体
風雨から守るため、防護したり装備を外したりされています。
・蟷螂山
いつも愛嬌をふりまいてくれる蟷螂さんも、今回は町会所でお留守番だったようですね。
■雨傘コレクション
巡行時の雨具に注目してみました。
・油天神山
京都の色といえば「京紫」。嵐電もサッカーもパープルです。
油天神山の傘はそんな紫色で統一されていました。懸装品や御神体を覆う黒と映えますね。
・四条傘鉾
えんじ色の傘。丸みがあるので横から吹く雨からも守ってくれそう。
踊り手の子どもたちの姿は、雨のせいか少ししょんぼり。
・綾傘鉾
山鉾の古い形態を伝える傘鉾…のまわりに小さな傘がいっぱい!子傘鉾みたいです。
綾傘鉾のお稚児さんのカッパ姿が可愛らしくて…!
となりで傘さしてくれている方の袖をきゅっとにぎっている姿にきゅんとしました。
・山伏山
巡行中、袴姿の方々はほぼ傘をさしていらっしゃるんですが
山伏山の皆さんは平らな一文字笠で雨をしのいでおられました!
■車方
ハンドルのない山鉾の車輪がしっかりまっすぐ進むよう調整を行う人々。
ガタガタガタと車輪が鳴り始めたとき素早く調整をする姿に「かっこいい…」と沿道からためいき。
余談ですが、山鉾停止中に、とある車方の方がおもむろに黒のハッピを脱ぎ捨て、
ビニルカッパ(透明)の袖を短く引きちぎり、ハッピの下に着込むというスタイリングを実施。
襟口からカッパのフードを出して頭にかぶり、巡行に備える姿はとても頼もしかったです(笑)
カッパの新しい着こなしに目からうろこでした。
引きちぎったカッパの袖はきちんと持ち帰っておられました。
こうやって山鉾が巡行するのは、八坂神社の神様を町に迎えいれるため
町の邪気を集め清める役割を担っているから。
無事巡行を終えた京都の町では、17日の夜、3基の神輿渡御が行われます。
それから24日の夕刻まで、寺町四条の御旅所に鎮座。
この間に京都来られる方、ぜひ御旅所へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
そして次は後祭。山鉾が再び山鉾町に姿をあらわします。
後祭や今後の祇園祭についてはこちらをご覧ください。
https://kyoto.graphic.co.jp/pickup/season/2012/07/theme2/index.html
交通規制も引き続き実施されますよ!
https://kyoto.graphic.co.jp/blog/archives/24307
▼京都いいとこフォト
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