祇園祭で「ヒオウギ」という植物を飾る風習があるのをご存知でしょうか。
葉っぱが扇のような並びをしていることからヒオウギと名付けられたこの植物。
古来ヒオウギで悪霊退散していたという話もあるらしく、厄除けの花という意味合いもあるそうです。
疫病・悪霊退散のために行う祇園祭でヒオウギをかざるのは自然な流れだったんでしょうね。
ヒオウギは宵山で行われる「屏風祭(※)」の会場や山鉾の町会所などで
その姿を見ることができます。
今回編集部では2ヵ所の屏風祭開催場所にて見つけました。
記事冒頭の写真は船鉾前の「長江家住宅」です。
立派な屏風の前に大きなヒオウギ。
係の方が「祇園祭で使う扇子にもかかっている」と教えてくれました。
宵山に出かけられた際、屏風祭や町会所で、ヒオウギを探してみてくださいね。
※屏風祭について
山鉾が立ち並ぶエリア・鉾町の一部個人宅や会社では、
代々伝わる家宝を座敷に飾り披露します。これを屏風祭といいます。
格子戸やガラス越しに見物するパターンもあれば、
玄関口に入らせていただき拝見するパターンもあります。
一部有料のおうちもあります。