真如堂と安楽寺

祇園祭の後祭巡行が終わった翌日の7月25日。哲学の道近くにある「安楽寺」で「中風まじない鹿ヶ谷かぼちゃ供養」が行われます。京野菜の「鹿ヶ谷カボチャ」を食べて、中風にならないようにと願う行事です。

江戸時代、青森から持ち帰ったかぼちゃの種をこの地で栽培すると、ひょうたん型のかぼちゃができ、当時の安楽寺住職が「夏の土用の頃に鹿ヶ谷かぼちゃをふるまえば中風にならない」というご本尊のお告げを受けたことで、この行事がはじまりました。当日は、虫干しも兼ねて宝物も公開されます。

その安楽寺の西側にある丘の上の「真如堂」では、おなじく7月25日に「宝物虫払会」が行われます。貴重な寺宝約200点を虫干しし一般公開する、年に一度の行事です(雨天中止)。当日は、暑気払いとして、ビワの葉などを煎じた「びわ湯」もふるまいも。

写真は安楽寺近くの坂の上から西側を向いた時の眺めです。緑の部分が吉田山あたり。画面左の方が真如堂のある方向です。

安楽寺も真如堂も、夏の緑が満喫できる場所。夏の行事を楽しみつつ、出かけてみてはいかがでしょうか。

■安楽寺
https://kyoto.graphic.co.jp/guide/anrakuji/
■真如堂
https://kyoto.graphic.co.jp/guide/shinnyodo/

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