10月1日~5日は北野天満宮の「ずいき祭」です。
室町時代には行われていたという古いお祭りで、京都の秋祭の先陣を切る祭りといわれています。
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【祭礼内容】
10月1日 神幸祭(北野天満宮の御祭神が氏子区域を巡行)
10月2日 献茶祭など
10月3日 特殊神饌の奉饌
10月4日 還幸祭(行列の出立は13時~)
10月5日 后宴祭
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1日の午前、北野天満宮にて「出御祭」を行い、
午後に神幸祭の行列は所定のルートを通りながら約3時間半かけて御旅所へ向かいます。
出発前の北野天満宮境内には、
巡行に使う鉾や蓋などが出され準備が着々と進んでいます。
水干姿の方々は、おもに海外のゲストから記念撮影を求められていました。
・導山
北野天満宮の末社・猿田彦神社の御祭神が乗って巡行します。
現在は交通安全や方除けの神と信仰され、ずいき祭では、行列を先導していきます。
・御羽車
牛が引くことになる御羽車です。還幸祭のみ巡行します。
・鳳輦
ずいき祭では御祭神を遷した3基の鳳輦が巡行します。
この日は爆弾低気圧が日本列島を覆った日でした。雨対策でビニル。
神幸祭で「御旅所」に到着したらしばらく鳳輦はここで鎮座します。
そして、ともに鎮座するのが、祭りの名の由来でもある「ずいき御輿」です。
ずいきは「里芋のくき」のこと。これで屋根を葺いています。
ほかにも、乾燥した野菜、湯葉、麩、食べ物の種、皮などの作物が使われます。
その年によって御輿の周囲に異なる趣向が施される点も注目ポイント。
2015年はどんな飾りがあったのか一部ご紹介しましょう。
子ども神輿のほうには、、
ほかにも面白い趣向があるんですが、それはぜひ実物を見て楽しんでいただきたい!
御輿周辺では音声ガイドも流れますので勉強になりますよ。
4日の還幸祭までは御旅所でご覧いただけますので、この土日に出かけてみてはいかがでしょうか。
御旅所周辺は車の交通がストップしており、出店が立ち並んでいます。
日中は、子どもたちが授業の一環で見物していたり、
氏子さんたちが屋台を回ったりしています。
そんな「地元のお祭り」という風情も楽しんでいただけると思います。
■北野天満宮について
https://kyoto.graphic.co.jp/spot/details/id205.html
■御旅所について
京都市中京区西大路上ノ下立売通西入ル御輿岡町
市バス「北野中学校前」バス停下車
■2012年のずいき御輿
https://kyoto.graphic.co.jp/blog/archives/8170