羽織の裏に用いる生地、「羽裏(はうら)」。
着物のおしゃれとして、様々に趣向がこらされる部分です。
裏地なので普段は見えないものですが、
そんなところだからこそ惜しみなく手をかける日本人の洒落心。
粋な美意識が垣間見えます。
西洋草花文様
キューピー文様
そんな羽裏を中心として、その見本帳や羽織、画帳、掛軸など、
明治・大正・昭和の貴重なコレクションを紹介する展示会が、
虎屋京都ギャラリーで開催されます。
所蔵しているのは、京都の老舗友禅工房である株式会社岡重さん。
明治期から友禅染めと共に歩んできた岡重さんの全面協力によって、
今回の展示会は実現しました。
京都御所横にある虎屋京都ギャラリー。
ゆったりとした、しかし重厚な時の流れるこの空間で、
美しい意匠を見学してみませんか。
詳細は以下の通りです。
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虎屋 京都ギャラリー第4回企画展
「岡重 羽裏コレクション 華麗なる文様」
●期間
2011年10月25日(火)~11月27日(日)
午前11時~午後5時 期間中休館日なし
入場無料
●会場
虎屋 京都ギャラリー
〒602-0911京都市上京区一条通烏丸西入
虎屋菓寮京都一条店横
TEL 075-431-4736
(地下鉄今出川駅より徒歩約7分)
●主な展示品
・岡重コレクション(明治、大正、昭和にかけての友禅染の羽裏、羽織、画帳、掛軸)
・昔の文様を復刻した生地
・虎屋の菓子(羽裏と共通する意匠のもの) など
●協力先
株式会社岡重
明治元年(1868)、岡重の創業者岡島卯三郎氏がドイツから染料の輸入を始め、新しい染料を友禅染に適用した技術を開発した。二代目岡島重助氏も、染色加工の名人として知られ、「岡重」の名を友禅業界において不動のものとする。現在は四代目のもと、着物、ファッションアクセサリーも手がけ、復刻版の羽裏デザインを活用したブランドを立ち上げるなど、京友禅の技術を現代のライフスタイルに取り入れた事業を多く展開している。
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