【京都の桜2022】日本六玉川のひとつ、井手の玉川の桜

【京都の桜2022】井手の玉川の桜(4/2)

京都府南部の井手町を流れる「玉川」。和歌の歌枕にもなっている玉川のひとつで、古典文学にも登場する地域です。和菓子の菓銘になっていたりもしますよね。そんな井手の玉川では約1.5キロにわたる桜並木が川の両岸で楽しめます。

この日は上流から下流(JR玉水駅方面)へと玉川沿いを歩いてみることにしました。まずは府道321号から「井手町まちづくりセンター 椿坂」の看板がある方向へ向かいます。すでにもこもことした桜並木が見えていて期待が高まります。

「井手町まちづくりセンター 椿坂」はワークショップなどを行う交流拠点。今はコロナ禍の影響で旧館中ですが、農家風の建物周辺には椿の花が咲いていて、とても風情がありました。

玉川沿いにつきました。

ゆるやかな坂道をくだっていけば延々と桜の道が続きます。川幅は比較的コンパクト。飛び石もたびたび設置されています。

井手の玉川は山吹の名所として広く知られていました。奈良時代の公卿・橘諸兄(たちばなのもろえ)が山吹の花を川辺に植えたことが発端だそうです。橘諸兄は聖武天皇に仕え、井手左大臣と呼ばれたほど井手の地を愛していたとか。この日、桜はほぼ見頃でしたが、山吹はまだ咲き始めといったところでした。今頃は見頃なのかもしれません。

下流域(玉水駅)に近づくと、上流域よりも桜が密集してきた印象に。

玉川沿いにはスイセンや椿も咲いていました。こんなもみじの赤ちゃんも。新緑の季節も気持ちよさそうな玉川沿いですね。

午前中の訪問でしたが人の気配はまだまばら。犬の散歩をしたり、ジョギングをしたり。井手町はサイクリストも多いエリアなので、気持ちよさそうに走っていく方々と何人もすれちがいました。満開の桜のおかげで、あっという間の1.5キロでした。

次のブログでは、井手町の歴史スポットや絶景をご紹介します。

●井手町の特集は京都いいとこマップ(2022年3・4月号)へ!

https://kyoto.graphic.co.jp/library/

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる