比叡山のふもとで近代遺産ハイキング

春になり、山へハイキングに出かける人も多いと思います。

長時間じゃなくて、ちょっと自然の中を歩けたらいいんだけど、というタイプの方におすすめなのが、「八瀬もみじの小径」です。比叡山にのぼるケーブル駅の横にある散策路で、5分程度で一周できる規模。アップダウンがあるので、軽く運動したなあという気分にもなれます。

訪問時は冬だったので枯れ枝ですが、今は緑が芽吹いているはず。

そしてこの「八瀬もみじの小径」。歩くといろいろな近代遺産に出会えるんです。たとえばラジオ塔。

日本のラジオ放送が始まったのは1925年。大正14年といわれています。
当時、ラジオは高級品。そこで公共の場でみんなで聞くことのできる施設がつくられたのです。それが公衆用ラジオ聴取施設ことラジオ塔。これは全国各地に設置されました。このラジオ塔、京都市内にもいくつか残っているようでして、そのひとつがここ「八瀬もみじの小径」というわけです。

ほかにも「高野水力発電所跡」があります。遺跡みたいですよね。

明治時代、京都電燈という電力会社がありまして。その会社が明治33年(1900年)に高野川を利用して高野水力発電所をつくったそうです。

八瀬には出町柳駅から叡山本線に乗っていくことができます。
終点の八瀬比叡山口駅の駅舎もかわいらしいですよ。
改札を出ると「比叡山」か「大原」かという選択肢が足元に。どちらにしますか?

観光列車「ひえい」も運行中!楕円形の窓が珍しい、クールな電車です。

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