
賀茂川に架かる北大路橋から歩いてすぐ、京都の日常に溶け込むように佇む銭湯「鴨川湯」。
大正時代に創業した「賀茂川浴場」に始まり、地元の人に愛されてきた「鴨川湯」は、2023年に「株式会社ゆとなみ社」がその歴史と想いを引き継いで営業を続けています。

心ときめくレトロ空間と天然地下水のこだわり
「鴨川湯」の魅力は、薪でわかす天然地下水の良質な水質。そして、ネオンサインや木製の靴箱、浴場を彩るタイルなど、随所に残るレトロな意匠にあります。また、薬湯やジェット風呂、サウナといった設備も充実し、心ゆくまでリフレッシュできます。


京都みやげにもおすすめのオリジナル銭湯グッズ
ロビーには「鴨川湯」のさまざまなオリジナルグッズが並びます。

たとえばTシャツ。こちらは京都いいとこ編集部のカメラマン私用の一枚。「ほかにはないデザインだ!」と、ひと目で気に入ったようです。


タオルやコームといった、銭湯で使える便利グッズもあります。入浴記念になることはもちろん、定番ではない京都のおみやげを探している方にもぴったりなアイテムだと思います。

湯あがりの一杯にうれしい瓶入りジュースなど、貴重なドリンクも見逃せません。

日曜は朝風呂、ユニークなイベントも多数開催
「鴨川湯」を訪れるお客さんの多くは地元の方々で、子どもからお年寄りまで幅広い世代に親しまれています。時には、子どもたちが連れ立って銭湯にやってくる微笑ましい光景も見られるのだとか。また、子どもたちが番台での接客や薪くべ体験ができる「こども番台」というイベントも開催しており、すぐに予約が埋まる人気企画となっています。

毎週日曜は朝8時から営業しています。清々しい賀茂川沿いを散策したあとに「鴨川湯」で朝風呂を満喫するという、極上の京都散策プランもおすすめです。

地域を愛し、地域に愛される憩いの銭湯
「鴨川湯」は、グッズの開発やイベントの開催といった試みを取り入れながらも、昔から通ってくださる地域の方々にとって居心地の良い空間であり続けることを大切にしています。
そんな温かな想いを胸に、日々お湯を沸かしている「鴨川湯」。京都を旅する方も、ぜひ「鴨川湯」自慢のいいお湯で京都に根付く日常を体感してみてはいかがでしょうか。

■鴨川湯(かもがわゆ)
https://www.instagram.com/kamogawayu/
■ゆとなみ社
■京都いいとこマップ2025年夏号掲載店