沙羅双樹の鹿王院へ、嵐電で行く京の夏旅ツアーレポート2017

「お寺を拝観してもチラっと見たらすぐに移動してしまう人が多い。1つの場所をもっとじっくり堪能してもらえたら…」そんな地元の声も反映したという嵐電ツアー「沙羅双樹の鹿王院~嵐電 観光ガイド付き貸切電車で行く京の夏旅」。このモニターツアーに参加しました!

10時に嵐電「四条大宮」駅にて受付開始。お手洗いを済ませ、10時30分発の貸切電車に乗車します。車種は通称「レトロ号」。嵐電には2両あるそうです。

車内では沿線を熟知した嵐電スタッフによるアテンダント。観光の話題から地域の企業ネタ、嵐電ならではの小話などなど、地元目線の案内が目的地まで続きます。あっという間に「鹿王院」駅へ到着しました。

駅から鹿王院は歩いて3分ほど。鹿王院といえば、まずなんといっても紅葉と苔の参道が有名ですね。小雨がぱらつく中の参道は、みずみずしい青のトンネルとなっていました。

寺内では、庭園の縁側に座ったところでご住職によるお寺のご案内がありました。鹿王院の庭は平庭形式で、舎利殿と樹木、石組、苔、そして嵐山の借景。ほかの建物などが一切見えない庭園風景は、これからも守り伝えたい貴重な景観です。

寺の辿った歴史や、寺院名の由来など「そうだったのか鹿王院」話をご住職より傾聴した後は、自由拝観となります。本堂には昔の嵐山地域の古地図も掲げられていました。数えきれないほどのお寺が書かれた地図に、ただただ驚くばかり。舎利殿の周囲では、沙羅双樹の花(夏椿)やモッコクの大きな古木を見物。

境内には、夏ならではのフォトジェニックな風景が広がっていました。今回のツアーでは自由時間がたっぷりあったので、ゆっくりとその風情を味わうことができましたよ。

ひと通り見終わり縁側で寛いでいると「お食事のご準備ができました」という声。振り返ると、後ろの障子がサ――――っと開かれ、そこにはお弁当の並んだテーブルと、緑まばゆい庭園の景色!ツアー参加者から「おおお!」「きれい!」そんな驚きと感動の声が飛び交います。

庭園を眺めていた縁側がある建物は「客殿」といいます。客殿の障子の向こうは通常非公開の場所。そこが昼食会場となっていました。客殿裏の庭園と舎利殿庭園にサンドされる形でのランチはじつに贅沢。
客殿裏の庭園風景も風情がありました。

そして気になるお昼のお弁当がこちら。

嵐電「太秦広隆寺駅」から徒歩約5分のところにある割烹「てっ平」。映画のまち・太秦の「大映通り商店街」にある割烹料理店による特別懐石弁当です。

ハモ、鮎、青梅…旬の素材を使ったお弁当は、彩り豊かで品数も豊富!おーいお茶の玉露と一緒に味わいました。

食事タイムは1時間ほどでしたがこれまたあっという間に過ぎ去り…鹿王院をあとにし、昔ながらの町並みを歩いて車折神社へ向かいます。その距離約300メートル。嵐電の「車折神社駅」と接する裏参道側に到着します。

車折神社では室内で神職から神社の歴史や見どころなどについてお話をお聞きしたのち、境内へ移動。手水舎や社殿にて車折神社での正式な参拝方法をご教授いただきながらお参りしました。ちょうどツアーは6月末。「夏越祓」の茅の輪くぐりも行います。

ひと通りの参拝を終えたら現地解散。ちょうど14時を回ったころでした。ツアーがはじまる前は「長丁場なツアーだなあ」という印象がありましたが、いざ終わってみるとあっという間に終わってしまったという印象です。

7月になり、本格的な夏へと移ろいますが、青もみじや苔庭はまだまだ美しい季節です。鹿王院も車折神社も割烹のてっ平さんも駅から徒歩すぐ。嵐電に乗ってぜひ出かけてみてください。鹿王院の沙羅双樹もまだ見られるはず。

嵐電では、ときどき沿線の魅力を生かしたツアーやイベントを開催されています。お出かけの時は公式サイトでイベント情報をゲットしてくださいね。最近では、市バス+京都バス+嵐電の乗り放題1日乗車券たるものも登場しました。もっとお得&便利に京都観光ができるようになったと思うので、ぜひご活用ください。

あ、嵐電に乗った際は、我々京都いいとこウェブの編集部がある「西院」にもどうぞおこしやす♪

■嵐電公式HP
http://randen.keifuku.co.jp/

■お得な乗車券情報
http://randen.keifuku.co.jp/ticket/

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