人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)の節句に続き、五節句の最後を飾る「重陽の節句」。別名「菊の節句」と呼ばれるように、延命長寿の花として古くから重宝されてきた菊の花で、健康長寿を祈願します。
写真:「菊の被せ綿」重陽の節句の前日に菊花の上へ綿をのせ、翌日、菊の露と香りを含んだ綿で体をぬぐい健康祈願するというもの。平安時代の宮中でも行われていた風習です。
【京都での主な重陽の節句行事】
・上賀茂神社/重陽神事・烏相撲
ユニークな鳴き声が特長の烏相撲。葵祭の斎王代も観覧。
・法輪寺(嵐山)/重陽の節会
菊水を飲んで不老長寿を得たという伝説の菊慈童(きくじどう)像に献花。能や謡曲も奉納。
・市比賣神社/重陽祭
祭典の後には菊酒の接待。節句限定のお守り授与もあります。
・貴船神社/菊花神事
一般参列者は先着30名。古くからの慣わしを体験する貴重な機会です。