御田祭2016

祇園祭の前祭巡幸の日、洛西の松尾大社では「御田祭」(7月の第3日曜)が行われていました。600年以上前の文献にも登場する、京都市無形民俗文化財の神事。虫の害を受けることなく、順調に作物が育ちますようにと神様に願いを込めます。拝殿周りには氏子からの野菜やお米のお供えもの。

まずは祓戸大神の前でお祓いを行い、神職などは本殿内で神事を行います。

30分ほどで神事を終えると、再び境内に現れ、拝殿の周囲を3回周ります。ここが見物人にとっては一番の見どころ。

素謡が奉納される中、若草色の衣装を着た植女(うえめ)という女の子が早苗を両手に持ち、壮夫(ますらお)の肩に担がれて拝殿の周囲を周るんです。

少女たちは氏子地域から選ばれ、壮夫はお父さんだそうです。

周ったあとは神饌田(しんせんでん)に移動。植女の苗は神前に置かれ、四隅に虫よけの苗を植えます。

そして神職によって四隅を神具で3回打ち付けます。

この田んぼで収穫されたお米は松尾大社の神事で使われるそうですよ。

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