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【こばーんの京の和菓子屋ぶらり旅3】1日1日を、大事に愛でる和菓子屋さん


こんにちは、編集員こばーんです。今日はちょっと文章量多めです。ご覚悟を。
その和菓子屋さんの名前はいろんな人から聞いていました…。ゆきちさんからも、そして友人からも。最古の禅寺・名刹建仁寺や、北政所が開創した豊臣秀吉の菩提寺・高台寺の御用達であり、祗園のお茶屋さんや京都各所の老舗からも厚い信頼を誇る和菓子屋さん。
それが松原大和大路の「松寿軒」(しょうじゅけん)さん。ついに行ってきましたのでご報告です。場所は鴨川を望む川端通を少し東に入ったところにあります。五条と四条の間くらいです。
鴨川パノラマ
(一眼レフがなにかと不便なので、コンパクトデジカメ買いました!そのコンパクトデジカメのパノラマ機能がすばらしすぎます!)
一歩路地に入れば石畳…という閑静な住宅街の中に、松寿軒さんはひっそりとたたずまいます。店頭のショーケースには数種類の和菓子が並んでいるのみ。それもそのはず、松寿軒さんでは基本的に、オーダーに応えて和菓子をつくる受注体制をとっていらっしゃるのです。注文が入って、ちょっと多めに作って、多めに作ったぶんを店頭に並べる。もしくは季節のお菓子を少しだけ並べる。大量生産大量消費の申し子・こばーんは、松寿軒のご主人と奥様とお話をさせていただく中で、いろんなことを学んだのでした。
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最近は雑誌にもよく掲載されるようになったという松寿軒さん。「オーダーメイドの和菓子屋さん」という部分を強調されることが多いようなのですが、それはご主人と奥様にとってはずーっと昔から続けてきた当たり前のこと。常連さんから「お茶会でのお菓子をお願い」と注文が入れば、毎回違うお品を持っていっていただけるよう気を配る。「カメラマンの彼氏が初めて個展を開くから、そこに差し入れる和菓子を」と頼まれればカメラをイメージした和菓子を創作。猫好きな方には、猫の形をした和菓子を。著作権にかからないような少量・個人消費であれば、キャラクターものも和菓子の材料で作ってしまうそう。ご主人が和菓子をつくるときに意識するのは、ひとつは「おいしく食べていただくため」。そしてもうひとつは「喜んでいただくため」だと言います。お客さんの喜ぶ顔が見たいというその気持ちは、しっかりと和菓子に映しだされているように思いました。
また、店頭に並ぶ和菓子は数週間単位でどんどん切り替わっていくそうで、その季節にぴたりと合ったものをつくります。「年間通して何種類くらいの和菓子をつくるんですか?」と聞くと、「数えきれないけれど、365種類つくれと言われたら、つくれるなあ」という答えをいただきました。
「銘菓はない。敢えて言うならすべてが銘菓」とは奥様の言葉。移りゆく時の流れの中では、固定され、とどまるものなどないのですね。ゆったりと力を抜いて、そのときにぴたっと合った和菓子をつくられる松寿軒さん。「今日」という日は今日1日しかない。その1日1日を愛でる気持ちを強く感じました。
さて、そんな松寿軒さんで購入したお品がこちら。季節の上生菓子「うば玉」(1個230円)と数少ない定番商品「最中」(1個150円)。
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うば玉はあと数日で作らなくなるということでしたので、ブログ掲載時にはもう置かれていない可能性があります。最中はなんと、注文してから皮にあんを詰めていただきます。だから皮が湿らずパリッとおいしい。和菓子はやはり時間が経つごとにどんどんと風味が変わっていくそうで、和菓子ごとにベストな食べごろがあるんですって!作りたてがおいしい和菓子があれば、1時間寝かせたほうがおいしいものも。勉強になります。うば玉はてらてらと光るその姿が美しいです…。餡がやわらかくて、口の中ですーっと溶けていきます。品があるというのは、こういうことを言うのですね。
和菓子の味もさることながら、ご主人と奥様の人柄がほんっとに素敵でした!また行きます!

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