とある猛暑の日の、ロケハン中のことでした。
前方から芦田愛菜ちゃんと同じ歳くらいの女の子と男の子が歩いてきます。
遠目から見ても「うきうき♪るんるん♪」という感じで楽しそうな二人組。
そんな子どもたちとすれ違うとき、「これどうぞ」と声をかけられました。
女の子が差し出したのは…
折り紙のかぶと。
「いいの?」と聞くと「いいよ」って。
男の子が持つビニル袋の中には、折り紙がいっぱい入っていました。
こうやって歩いて配っているんでしょうか。
ふたたび、うきうきるんるんと歩きだした二人の背中を見送っていると
不思議と暑さもやわらいだ、とある夏の出来事でした。