京都いいとこマップ最新号の取材をしている頃、
編集員のお鍋兄さんが興奮気味に聞いてきました。
「ゆきち、ミスコウモンいってきたん?!」
「急になんなの、変態だわ!」と思って若干ヒキ気味に鍋兄さんの話を聞いていると
どうやら伏見にある「三栖閘門」のことを言っている模様。
じつはお鍋兄も私も、近代産業遺産が大好物。
通称「伏見のパナマ運河」とも呼ばれる「三栖閘門」を前にして平常心ではいられないのです。
変態扱いしてごめんなさい。
ゆきち「三栖閘門いってきましたよ、十石舟で下も通りました(´ー `)フフッ」
お鍋兄「え!下とおれんの?!。*:゜☆ヽ(*’∀’*)/☆゜:。」
伏見の水路を船で遊覧する「十石舟」は折り返し地点が三栖閘門のところなんです。
ここで乗船客はいったん下船し、資料館や三栖閘門周辺を散策することができます。
三栖閘門は昭和4年につくられました。
水位の異なる濠川と宇治川を閘室内の水位を調節することで船を通す仕組みです。
しかし、濠川と宇治川、安土桃山・江戸時代頃から船は行きかっていたはず。
そのころの水位差はどうだったのか気になりませんか。
じつは宇治川と濠川の水位差が出たのは、宇治川の氾濫を防ぐ堤防をつくった大正時代のこと。
その結果、三栖閘門が設けられたんです。
閘門は近くで見学することができ「八幡製鉄所」の表記なども見ることができました。
下の写真のように、宇治川の景色も望むことができます。
▼宇治川の景色
また、三栖閘門周辺は「伏見みなと広場」として整備され春には桜が咲き誇ります。
広場内には「三栖閘門巻上機モニュメント」という実際使われていた巻上機も展示。
伏見が大阪~京都間の水上交通拠点として栄えた遺産のひとつ。
京阪中書島駅からも近いので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
≪ゆきち≫