大徳寺や今宮神社、船岡山といった京都洛北エリアの名所近く。京都散策の途中でも気軽に立ち寄れる京町家のラーメン店が「麺屋一基」です。

看板メニューは淡い白色スープが印象的な一杯。京都の食文化に欠かせない「白味噌」仕立てのラーメンです。
「商品開発がしたい」から始まった独立への道
「昔から食べることが好きだった」という店主の中村篤基さん。就職したラーメン店で経験を積むうちに「自分の手で商品を開発してみたい」という想いが強まり、独立を志すようになりました。

ラーメン店の激戦区・京都で挑戦するには、工夫が必要だと考えた中村さん。様々な食材を検討する中、選んだのが「白味噌」です。
白味噌といえば、正月のお雑煮や西京漬け、味噌田楽などに使われる京都の伝統食材。京都生まれ・京都育ちの中村さんにとっても、昔から親しんできた馴染みのある食材です。
ほっとする甘みとコク。白味噌ラーメンに込めた工夫
白味噌を生かした理想の一杯をつくるため、ラーメン店で働きながら自宅で試作を重ねた中村さん。ご両親にも味見をしてもらいながら、約半年かけてオリジナルの白味噌ラーメンを完成させました。

●スープ:京都の老舗味噌蔵「石野味噌」の白味噌を2種類使用。味わいがあっさりしすぎないよう麦味噌を合わせ、鰹節・昆布・煮干しからとったダシをブレンドしています。まろやかなコクの中に、白味噌のやさしい甘みがほんのり広がるスープです。

●麺:滋賀県の製麺所で選りすぐった中太麺。白味噌仕立てのスープによく合います。

●自家製チャーシュー:スープとの相性を考え、程よく脂ののった「京都ぽーく」を使用。器にのせる直前にバーナーで炙って仕上げます。

●はんなりとした具材:濃厚な半熟玉子と柔らかな湯葉、シャキシャキの白髪ねぎが上品な彩りを添えます。
●四季を感じる生麩:1月~春先は梅、春は桜、初夏以降は青もみじ、9月~年末は紅葉と、季節によって生麩の色形を変える京都らしい粋な演出も魅力。

スープを最後まで飲み干せそうなほどまろやかな味わいは、「ラーメンは胃もたれが気になる」という方にもおすすめ。「入院中のおばあちゃんに食べさせてあげたい」、そんなお客様の声があったというエピソードからも、そのやさしいおいしさが伺えます。
見逃せない季節限定の味やサイドメニュー

ラーメンの定番ラインアップは『京の白味噌らーめん』をはじめ、『京の白味噌貝だしらーめん』『京の白味噌ゴマ豆乳チャーシュー麺』の3種類。
「新しい商品を考えるのが好き」という店主だからこそ、過去にはトマトを使った『京の白味噌冷製らーめん赤』(夏季限定)や、有頭エビと餅をトッピングした『お雑煮風白味噌らーめん』(1月限定)といったオリジナルの限定ラーメンも販売しました。
さらに、創業から1周年を迎える2026年10月には、記念メニューとして担々麺風の白味噌ラーメンが登場します(10月限定提供の予定)。
なお、サイドメニューでは自慢のチャーシューを使った『チャーシュー丼』や、ジューシーな『唐揚げ』が人気。京都・伏見に蔵元「月桂冠」や「黄桜」の銘酒も用意されており、海外からの観光客に好評です。
地域住民に親しまれる京都食材のラーメン

お店の場所は北大路通沿いの「建勲神社前」バス停(北大路バスターミナル方面行き)のすぐ目の前。2025年10月に鞍馬口の静かな住宅地でオープンした後、2026年の春に縁あってこの京町家へ移転しました。

ゆったりとしたカウンター席とテーブル席が並ぶ町家空間は、普段ラーメン店に行き慣れていない方でも、ほっと落ち着いて過ごせるはず。

店名には、店主自身の名前から取った「基」の文字に「一」を加えて、「いちから始める」「スタートする」という想いを込めています。

店主自身がイチから考え生み出した、京の白味噌が主役のラーメン。「おいしかった」というお客さまの言葉を糧に、日々腕を振るいます。
日頃は地元住民や近くで働く人たちに親しまれているお店ですが、京町家でいただく京都食材の魅力がぎゅっと詰まった一杯は、観光時の食事はもちろん、大切なゲストを京都案内する際にもぴったり。ぜひ一度、白味噌仕立てのやさしい味わいを試してみてください。
■京都・白味噌らーめん専門店 麺屋一基
https://www.instagram.com/menya_ichiki/
湯気立ちのぼる、「麺屋一基」の動画もぜひご覧ください
