賀茂川のせせらぎが心地よい、北山大橋から徒歩3分ほどの新町通沿い。2026年5月、街の日常にそっと寄り添う喫茶店「北山カフェ とらうさぎ」がオープンしました。

店を切り盛りするのは、京都市北区で生まれ育ち、小学校から高校まで同級生だった佐々木さんと小島さん。店名の「とらうさぎ」は、互いの干支を掛け合わせたものです。

肉食系の「とら」と、草食系の「うさぎ」という真逆のタイプの動物を組み合わせることで、「年齢や性別、立場などが違っても、誰もが心地よく過ごせる場所にしたい」という温かな願いが込められています
約30年ぶりの再会が紡いだ夢の喫茶店
カフェ開業のきっかけは、2019年に開かれた中学の同窓会。約30年ぶりに再会し、意気投合したことから始まりました。
佐々木さんは、建築関係の仕事や3人の子育てに邁進する日々の中で、「いつか喫茶店のマスターになりたい」とぼんやり考えていました。その根底にあるのは、幼少期に両親によく連れて行ってもらった喫茶店の思い出。特にサッカーに打ち込んだ少年時代、厳しい練習の合間に立ち寄る喫茶店は「正義のヒーローのように安心感をもたらしてくれる場所」だったといいます。
一方、銀行員として30年近くのキャリアを重ねてきた小島さん。毎日が忙しく、気持ちまでどこか気忙しく過ぎていく中で、これから先のことを考えた時に「穏やかな生活がしたい」「新しいことを始めてみたい」という想いを抱くようになったそうです。
そんな二人が再会し、同じ時間を過ごすうちに「いつか自分たちのペースでゆっくり喫茶店ができたらいいね」と、将来の夢を共有するようになります。

その夢が本格的に動き出したのは、5年ほど前のこと。子育てがひと段落し「喫茶店に挑戦するなら今だ」と感じた佐々木さん。そして40代後半を迎え、これからの暮らしを意識した時に「地元に戻って新たなチャレンジをする良いタイミング」だと退職を決めた小島さん。
二人はそれぞれ喫茶店などでアルバイトをしながら飲食業の経験を積み、着々と開店準備を進めていきました。
お店の場所に選んだのは、もちろん二人の地元・京都市北区。「ちょっと寄っていこうか」と誰もが気軽に立ち寄れて、「ここに来れば誰かに会える」という安心感があり、「また来たい」と思える心地よい空間。流行に左右されない、街に開かれた喫茶店を目指しました。

「開店を迎えるにあたり、本当にたくさんの方々とのご縁に支えられていることを実感しました。心から感謝しています」と当時を振り返るお二人。
オープンからおよそ3か月——。
「おいしかった」と手書きのメッセージカードを届けてくれた女の子。
お孫さんとの来店をきっかけに、ソフトクリームのファンになったおじいさん。
店の噂を聞きつけて足を運んでくれた、幼稚園時代の先生。
様々な人とのご縁が、日々ゆるやかに育まれています。

「とらうさぎ」で老若男女が憩う様子は、すっかり街の日常のひとコマ。まるで、何年も前からそこにあったかのように、北山の風景へ溶け込んでいます。
京の名店の味と、試作を重ねた喫茶メニュー
モーニングからランチ、カフェタイムと様々なシーンで楽しめる「北山カフェ とらうさぎ」。
4種類のモーニングをはじめ、3種類の自家製ソースから選べる土日祝限定のハンバーグプレート、ハヤシライスやパスタ、ぜんざいにサンデーなど、ほっとひと息つける喫茶メニューがそろいます。

メニューのラインアップは、二人の「食べたいもの」「おいしいと思うもの」から厳選。
銅板でじっくり焼き上げる自家製ホットケーキは、何度も試作を重ねて、ふんわり感やもっちり感を追求した看板メニューです。


喫茶店に欠かせない『ホットコーヒー』は、小島さんの長年の友人がオーナーを務める、北山エリアの人気焙煎所「サーカスコーヒー」の『サーカスブレンド』を使用。


また、スイーツやホットケーキのトッピングに使うあんこは、京の老舗製餡所「山梨製餡」のもの。お店を訪問した時に対応してくれた常務の人柄と上品な味わいに惚れ込み、仕入れを決めたこだわり素材です。
ほかにも、サクッと軽やかで風味豊かな「種嘉商店」の最中種を使ったスイーツを用意するなど、京都の名店の味が気軽に楽しめるのも「とらうさぎ」の魅力です。
京都の日常に溶け込む、心ほぐれる喫茶空間へ
店内でのんびり過ごすのはもちろん、一部のドリンクやスイーツはテイクアウトも可能。賀茂川沿いや京都府立植物園の散策、上賀茂神社まで足をのばす際のお供にもぴったりです。

京都散策の合間に、北山のローカルカフェでほっとひと息。
地元の人に愛される温かな空間は、旅の途中のあなたも優しく迎えてくれます。

■北山カフェ とらうさぎ
https://www.instagram.com/torausagi_0530/
■銅板ホットケーキを焼き上げる様子もご紹介、ショート動画もぜひご覧ください
