【京都いいとこ鉄道取材班がゆく!】8/30まで特別イベント満載、梅小路蒸気機関車館

昭和47年、かつて蒸気機関車の基地だった梅小路の扇形車庫を活用し「梅小路蒸気機関車館」がオープン。そして2016年春、現状の施設に新施設を加えて「京都鉄道博物館」が誕生します。そのため、2015年8月30日をもって「梅小路蒸気機関車館」はひとまずクローズ。開館して43年。来館者への感謝の気持ちを込めて、さまざまなイベントが企画されています。気になるところをピックアップしてご紹介します!

↓工事中の「京都鉄道博物館」。新規の展示車両がチラリ~。

■蒸気機関車の頭出し展示(8月13日~30日)

扇形車庫にずらりと並ぶ蒸気機関車の頭出し展示が行われています。梅小路蒸気機関車館の扇形車庫は、大正3年に建設された現存する最古の鉄筋コンクリート製車庫で国の重要文化財。上から見ると扇子を広げたような形になっているため扇形車庫と呼ばれます。20の引き込み線があり、現在も車庫内では蒸気機関車の修理等が行われています。8月17日~30日は、蒸気機関車に閉館記念の旗も掲げます。

■「SLスチーム号」記念ヘッドマーク(8月13日~30日 ※17・18日をのぞく)

館内の展示運転線(往復1km/約10分)で蒸気機関車に体験乗車(大人200円小人100円)できる「SLスチーム号」。現在、記念ヘッドマークが付けられています。ちなみに、「梅小路蒸気機関車館」では、20両の機関車を保存しています。そのうち8両が走行可能な動態保存機。その8両のうちの3両が交代しながら「SLスチーム号」を牽引しています。ちなみに、8月29日~30日は「SLスチーム号」を増発。

「義経号」による「SLスチーム号」運転(8月17日~18日)

「義経号」という愛称が付いた7100形7105号機。1800年代にアメリカで製造された貨客両用機関車で、ほかの蒸気機関車と比べると車体はコンパクトですが、牛除けのバンパーが付いているなど独特な形で来館者の人気者。この「義経号」が特別に「SLスチーム号」を牽引します。ちなみに8月22日~23日には、「義経号」と「SLスチーム号」が並走運転する予定。

■転車台が動く!(8月28日~30日)

転車台とは、車両の向きを変える台のこと。ターンテーブルとも呼ばれます。多くの車両が収容できる転車台と扇形車庫はセットでよく建設されていました。閉館までのラスト3日間、蒸気機関車(静態機含む)を転車台にのせて回転する様子を公開。

28日:10時30分/11時30分/13時30分/14時30分
29日:10時30分/11時30分/13時30分/15時30分
30日:10時30分/13時30分/15時30分

■閉館記念グッズ販売

Tシャツや時計、クッキーなど数量限定販売されています。写真はピンバッジ。

■特別硬券(台紙付きD型硬券)を配布(8月13日~30日)

4万枚(先着順)を有料入館された方に配布。

■梅小路蒸気機関車館閉館セレモニー(8月30日)

11時から転車台付近の特設会場で実施(雨天時は扇形車庫内の特設会場を予定)。さらに11時40分頃からは、「梅小路蒸気機関車館」の近くにある京都市立淳風小学校の音楽バンド部「すいんぐきっず」が閉館ミニコンサートを実施。

ちなみに、「梅小路蒸気機関車館」は、1996年に役目を終えた「二条駅舎」を移築・復元したものを資料展示室として利用。蒸気機関車の仕組みやジオラマ、天皇・皇后両陛下用の「お召列車」、さらには2016年春オープンの「京都鉄道博物館」についての資料が展示されています。

そして余談ですが、館内の植え込みが人に見えて仕方なかったという…(笑)

そんな「梅小路蒸気機関車館」。「京都鉄道博物館」として生まれ変わる前の姿を見に出かけてみてはいかがでしょうか?

※掲載情報は変更される場合もあります。
他のイベント・最新情報は下記サイトをご覧ください。

・梅小路蒸気機関車館
http://www.mtm.or.jp/uslm/

・京都鉄道博物館
http://www.mtm.or.jp/kyoto/

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