山科区の山の中腹にある門跡寺院「毘沙門堂」へ行ってきました。
市内中心部は青空も見えていたのですが、こちらはけっこうな雪景色。
拝観受付の方が「きょうのお庭はね、私10年ぶりに見る景色なんですよ」と教えてくださいました。めったにないらしいその景色がこちらです。
毘沙門堂の庭園「晩翠園(ばんすいえん)」。こちらの庭園をご存知なければ「10年ぶりとはどういうこと?10年ぶりに雪が積もったの??」と首をかしげてしまうかもしれません。
晩翠園は、山の谷川の水を引きこんで滝をつくった回遊式庭園です。つまり、池のあるお庭。上の写真で白く雪が積もっている部分が、じつは「池」なんです。
池が凍ることで、その上に雪が降り積もる…これが10年ぶりの珍しくも美しい光景をつくりだした…そういう貴重な冬景色だったんですね。
ちなみに縁側にある鞍馬石製の銘器という手水鉢。水が筒からすーっと細く流れているように見えますが、これも凍っています。
帰り際「きれかったでしょ」「きれかったです!」と拝観受付の方と言葉をかわし、そろそろと石段をくだり帰路につきました。
桜や紅葉の名所ですが、積雪日を狙うのもいいですね。その際は、雪向けの靴と防寒対策忘れずに!