Monthly Feature 11 京都の紅葉名所案内 嵯峨・嵐山

嵯峨・嵐山

「嵯峨・嵐山」エリアの紅葉名所をご紹介します。おなじ紅葉といっても、見る場所が違えばその風情も異なってくるもの。そぞろ歩きで嵯峨・嵐山の紅葉狩りを楽しみましょう。

1.大悲閣千光寺 保津峡を見下ろす絶景

渡月橋から大堰川の左岸を上流に向かって歩いていきます。時折「絶景」と書かれた看板を目印にして歩くこと約30分。嵐山の中腹に「大悲閣 千光寺」があります。山際にせり立つ客殿からは京都や嵐山の町並み。見下ろすと保津川や嵐山の紅葉。ずっと眺めていたくなる京都の景色が広がります。また、古来より「そろばん上達の寺」と呼ばれていたことから「理数系上達の寺」ともいわれています。

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2.宝厳院 名園の紅葉、夜はライトアップも

天龍寺塔頭のひとつ「宝厳院」。寛正2年(1461年)に細川頼之によって創建されました。「仏が説法をする」を意味する「獅子吼」の名がついた回遊式山水庭園は「都林泉名勝図会」にも掲載された名園であり紅葉の名所。庭園には獅子がほえているように見える巨岩「獅子岩」や、青いじゅうたんのような苔、蓑垣、豊丸垣と名づけられた垣根などの景観が楽しめます。
【秋の行事情報】
◆「宝厳院 秋の特別拝観」
   (2017年10月7日~12月10日)
◆「宝厳院 秋の夜間特別拝観」
   (2017年11月10日~12月3日)

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3.天龍寺 曹源池と紅葉の妙

嵐電「嵐山」駅からすぐのところにある「天龍寺」。嵐山や亀山を借景にして広がる庭園は、開山でもある禅僧の夢窓国師(むそうこくし)が作庭しました。曹源池(そうげんち)を中心とした池泉回遊式庭園で、紅葉シーズンには木々の色が池の水面に映りこみ、庭園に華やぎを与えます。庭園のほか法堂の天井に描かれた「雲龍図」も必見。また庭園内の龍門亭では、寺直営の「篩月(しげつ)」謹製の精進料理がいただけます。
【秋の行事情報】
◆「曹源池庭園」(早朝参拝)
   (2017年11月11日~12月3日 7:30〜)

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4.野宮神社 平安の面影残る縁結び神社

嵐山・嵯峨野の縁結び神社としても有名な「野宮神社」。その昔、伊勢神宮に仕える斎王に選ばれた皇女が、出発前の潔斎のためにこもった場所といわれています。竹林の路の途中にあり、「源氏物語」の作中でも描かれた黒木の鳥居や小柴垣の古風な風情は、訪れる人の心を落ち着かせます。このような幽玄な雰囲気に彩りを添える紅葉もおつなもの。しっとりとした情緒とともに清らかな空気が漂います。

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5.大河内山荘庭園 昭和の名優、人生かけてつくった庭園

竹林の小径を抜けた先にある「大河内山荘庭園」。近くにはトロッコ列車の嵐山駅もありにぎわいますが、ひとたび園内へ足を踏み入れると落ち着きのある空間が広がります。昭和の名優・大河内傳次郎が映画の出演料をつぎこんでつくりあげた庭園。秋になると庭の緑と楓の赤が入り混じった自然豊かな風景が楽しめます。また、京都市街地や嵐峡の眺めも格別。散策後には抹茶と最中がいただけます。

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6.落柿舎 俳人の庵跡に映える柿色

竹林の路を抜け、トロッコの嵐山駅よりもさらに北上していくと田畑の広がる場所に出ます。そこにたたずむのは江戸時代の俳人・向井去来の草庵跡。入り口にかかる簑と笠は、家に主人がいるということを示すもの。去来もこうしていたのだろうかと、いにしえの時に想いを馳せてはいかがでしょうか。また、松尾芭蕉の高弟だった去来。芭蕉も庵を頻繁に訪れ「嵯峨日記」をここで著したといいます。

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7.常寂光寺 永遠の浄土を感じる紅葉名所

まるで常寂光土のような風情が漂う地であることから「常寂光寺」と名づけられた寺院。古来より紅葉の名所と名高く、多くの観光客が足を運びます。最初の見どころは茅葺屋根の仁王門付近の紅葉。見事な紅葉のトンネルは散りはじめても美しい景観で、道行く人の歩みを止めます。奥へ進んでいくと重要文化財の多宝塔。紅葉だけでなく、多宝塔越しに見る京都の町の眺望も見逃せません。

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8.二尊院 のんびりある期待紅葉の道

ゆるやかな石段の参道は「紅葉の馬場」と呼ばれるにふさわしく、紅葉の美しい一本道です。参道を進んだ先にある唐門や築地塀にも赤や橙の紅葉がよく映えます。本堂にまつられた釈迦如来と阿弥陀如来(重・文)は平安時代末期の仏師・快慶の作。本堂横の御園亭では抹茶と菓子がいただけます(11月中)。その他境内には誰もが打てる「しあわせの鐘」や小倉餡発祥の地を示す石碑も。

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9.祇王寺 悲恋の物語、散り紅葉の美

平清盛に愛された白拍子・祇王。しかし別の白拍子・仏御前に心を移されてしまい、悲しみにくれた祇王は母・妹とともに出家。また同じように心を痛めた仏御前も剃髪。祇王とともに過ごします。2人の過ごした場所が奥嵯峨に位置する「祇王寺」。茅葺の庵を包む赤や橙の葉は散ってもなお格別の美しさを誇ります。庵内には大きな円い吉野窓。仏間には清盛や祇王の木像が安置されています。

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10.厭離庵 紅葉シーズンだけの特別公開

百人一首を選定した藤原定家の山荘跡といわれている寺院。荒廃していたところを、江戸中期頃に冷泉家が修復。その後再び衰退しますが、明治末に復興されました。書院のほか、茶席時雨亭、定家が筆を洗うために水を汲んでいた柳の井などがあります。一般公開は紅葉の時期のみ(2017年11月1日~12月7日)。茶席のわら葺き屋根や苔むす庭園と紅葉の景色でまどろむ時間が過ごせます。

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11.清涼寺 紅葉も仏像もあぶり餅も

通称「嵯峨釈迦堂」。源氏物語の主人公・光源氏のモデルとされる嵯峨天皇の皇子・源融(みなもとのとおる)の山荘「棲霞観(せいかかん)」のあったところが寺院に改められました。本尊の釈迦如来像は国宝。胎内に絹製の五臓六腑や経巻が納められており「三国伝来の釈迦像」とも呼ばれています。秋の紅葉時期は多宝塔周辺が格別。境内の茶屋ではあぶり餅やぜんざいなどがいただけます。
【秋の行事情報】
◆「夕霧祭」
   (2017年11月12日 法要10時半~)
   大阪の名妓・夕霧の追善法要。島原太夫の舞や太夫道中が行われます。
◆「霊宝館 秋の特別公開」
   (2017年10月1日~11月30日)
   国宝の阿弥陀三尊像や釈迦如来像胎内納品などが見学できます。
    ※10月10日〜31日はご本尊の釈迦如来像は拝観できません(国宝展のため)

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12.旧嵯峨御所大覚寺門跡 池のほとりで紅葉散策

平安時代、嵯峨天皇が建立した離宮を発祥とする門跡寺院。そして離宮造営の際に唐(現在の中国)の洞庭湖(どうていこ)を模してつくられたのが日本最古の人工池といわれる「大沢池」です。大沢池の周りは紅葉も美しく、秋の散歩にもぴったりなスポット。池の背後にそびえる山々の彩りも絶妙で、遠景の美が楽しめます。また、大覚寺本堂の池に張り出したぬれ縁観月台からの紅葉鑑賞もおすすめ。
【秋の行事情報】
◆「夜の特別拝観 真紅の水鏡」
   (2017年11月10日~12月3日)
   紅葉と光の競演。
9月29日〜12月4日は、特別名宝展も実施。
◆「嵯峨菊展」
   (2017年11月1日~30日)
   古典菊の一種・嵯峨菊の展示。

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13.直指庵 奥嵯峨の隠れ名所で縁結び

田畑が広がる北嵯峨ののどかな田舎道を歩いていけば、葦葺の山門が見えてきます。奥には竹林に囲まれた葦葺屋根の本堂。風情ある庵に木々の葉がこすれる音、鳥のさえずり…ゆったりとした時間が流れる空間で、心を打つ紅葉の風景が満喫できます。本堂には参拝者が想いの丈をつづる「想い出草ノート」を設置。縁結びのご利益がある「愛逢い地蔵」もお見逃しなく。
【秋の行事情報】
◆「秋の阿弥陀堂特別公開」
   (2017年11月18日~12月3日)

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14.化野念仏寺 無縁仏を彩る紅や橙

古代より「化野(あだしの)」と呼ばれる葬送の地として多くの人が永遠の別れを惜しんだ地に建つ寺院です。何百年のときを経て、無縁仏となった8000体以上もの石仏・石塔をまつっています。夏の年中行事「千灯供養」の幻想的な風景も有名ですが、秋の紅葉シーズンもしっとりとした風情を漂わせて参拝者を迎えています。また、苔庭に建つ石仏群に降り積もる紅葉も一興です。

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15.愛宕念仏寺 1200体の羅漢にこぼれる笑顔

嵐山を北上し嵯峨野の地をさらに奥へと進むと「嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区」にあたります。この風情ある通りを歩き、火除け信仰のある愛宕神社の一の鳥居を抜けて行くと、左手には「愛宕念仏寺」の山門。境内には寺院を復興する際につくられたという1200体の表情豊かな羅漢が置かれています。秋になり、やさしい色彩の紅葉に包まれれば、どことなく羅漢さんもうれしそうに見えます。

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