Monthly Feature 07 京都 祇園祭ガイド

祇園祭について

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1000年以上の歴史を誇る祇園祭
祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)とも呼ばれる八坂神社の祭礼「祇園祭」。起源は貞観11年(869年)。災害をはじめ疫病が流行したことを怨霊や疫神のたたりと考え、疫病退散の神事を行ったことにはじまります。長い歴史の中で、戦乱のために中断したり、大火に見舞われたりすることもありました。応仁の乱では33年間も中断したといいます。祇園祭のシンボルである山鉾巡行、メインの神事となる3基の神輿渡御…多くの人に支えられながら祇園祭は今に歴史を紡いでいます。

「1分でわかる祇園祭」

【いいとこ動画】
祇園祭の「祇」の文字は、オペレーティングシステムやブラウザなどの環境により表示が異なります。

山鉾巡行の日程が変わる理由

山鉾が町を巡行するのは、八坂神社の神様を町に迎えるための邪気払いが目的。17日は23基、24日は10基の山鉾が町を巡行します。ちなみに7/17の山鉾巡行を「前祭」(さきまつり)、7/24の山鉾巡行を「後祭」(あとまつり)と呼びます。

山鉾巡行のおすすめ見学場所は?

ゆっくり座って見学したいなら御池通の有料観覧席を予約しましょう。7/17の前祭巡行、7/24の後祭巡行とともに観覧席が用意されています(有料観覧席のエリアは前祭巡行と後祭巡行で異なります)。 巡行順を確認するための「くじ改め」は、前祭巡行が四条堺町付近、後祭巡行が寺町御池付近にて実施。山鉾が方向転換する「辻回し」は、巡行ルートの各曲がり角で見学できます。長刀鉾の稚児による「注連縄切り」(四条麩屋町付近)は7/17の前祭巡行にて。2014年に初お披露目となる大船鉾は7/24の後祭巡行で見られます。 古都の風情を感じるのは、御池通や四条通の巡行を終えて、山鉾がそれぞれの町内へ帰っていく頃。山鉾が動く姿を間近で見物することができたり、巡行を終えた山鉾の様子が見られたりします。ただし、通りの幅が狭いエリアなので、マナーを守ってご見学ください。
→山鉾の巡行コースやスケジュールは、祇園祭マップと主な日程をごらんください。

宵山の楽しみ方は?

山鉾町を駒形提灯が照らし祇園囃子が響く宵山風情。2014年からは山鉾巡行が前祭(7/17)と後祭(7/24)の2日間に分かれるため、各巡行日前の3日間が宵山にあたります。前祭宵山は7/14~16。18時からの歩行者天国は7/15~16に実施される予定です。 後祭宵山は7/21~23。車両の通行規制は行われますが、歩行者天国・露店の出店はない予定です。 前祭宵山も後祭宵山も、基本的に山鉾が立ち並ぶエリアにて行われます。
→山鉾の建つ位置は、祇園祭マップをごらんください。

買う楽しみ
町会所(→町会所とは?)では、巡行を控えた山鉾の懸装品を展示したり、ちまきや趣向を凝らしたグッズを販売しています。グッズにはお守りや手ぬぐい、シャツ、扇子、和菓子など多種多彩。また、絵馬の奉納やおみくじを用意する山鉾町もあります。たとえば蟷螂山の「からくり蟷螂のおみくじ」。からくり仕掛けの蟷螂は老若男女に人気です。
体験する楽しみ
建ち並ぶ山鉾の中には搭乗できるものがあります。多くの場合は、乗りたい山鉾の町会所(→町会所とは?)でちまきや授与品(お守り・手ぬぐいなど)、搭乗券を購入すれば乗ることができます。上にのぼってこそ見られる装飾品や眺めは宵山限りの体験。ゆっくり見学したい場合は、夜より日中に周る方がおすすめです。搭乗できる山鉾は祇園祭マップを参照。
見る楽しみ
巡行当日に行う「くじ改め」を公開する山鉾町もあれば、綾傘鉾や四条傘鉾ではそれぞれの町で伝承する「棒振り踊り」を披露しています。また、「屏風祭」といって家に伝わる屏風や家宝を展示する家も点在しています。
食べる楽しみ
山鉾町内には多くの屋台が並びます。その中には町内の店舗が宵山期間のみ店の前で特別メニューを提供していることも。老舗の料亭ではうな丼、人気カフェではカクテル、老舗和菓子店では団子、中華料理店では豚まんなど、年によって異なりますがさまざまな京の店の味を楽しめる機会です。もちろん店内のみで祇園祭の特別メニューを用意している店もあります。
→ 山鉾町の宵山グルメ特集もご覧下さい。

祇園祭ゆかりのものをおみやげにしたい

たとえば三條若狭屋の『祇園ちご餅』。むかし、祇園祭の稚児が八坂神社に社参した際、楼門前の茶屋によって稚児一行にふるまわれた餅があるそうです。『祇園ちご餅』はこれをヒントに考案された和菓子。もちもちの求肥で甘く炊いた白味噌を包み、表面には米の粉を乾燥させた氷餅をまぶしています。パッケージもちまきを連想させるもので、祇園祭のおみやげに喜ばれるでしょう。 

【三條若狭屋のスポット情報を見る】

宵山と巡行以外の楽しみは?

1ヶ月に渡りさまざまな行事が行われる祇園祭。どのような行事が行われるかは【祇園祭マップと主な日程】をご参照ください。ポイントはやはり神輿に関連する行事です。

山鉾巡行に参加するにはどうすれば?

「ボランティア」に申し込むのはいかがでしょう。毎年5月頃に募集をしています。参加できる山鉾は選べませんが、京都随一の伝統的祭事に参加できるのは貴重な体験になるはず。

写真:ボランティアに参加した当編集部スタッフ

そもそも山鉾って?なぜ巡行?

山鉾は各山鉾町の保存会が維持・管理・保存しています。古今東西の装飾品で飾られ「動く美術館」とも称される山鉾。この荘厳な山鉾が17日と24日に巡行するのは、八坂神社の神様を町に迎えいれるため、町の邪気を集め清める役割を担っているから。つまり山鉾は疫神を鎮める依り代。巡行を終えた山鉾がすぐに解体されてしまうのも集めた邪気を解体とともに消し去るためです。

山鉾の原型が粟田神社にある?

粟田神社の大祭「粟田祭」で見られる剣鉾が、山鉾の原型を伝えているといわれています。粟田祭の開催は10月。室町時代、祇園祭が行えない時は粟田祭を代わりの祭儀としたとも伝わっています。なお、山鉾が現在と同じような形になったのは室町時代頃といわれています。

写真:粟田神社
【粟田神社のスポット情報を見る】

町会所とは?

宵山中、山鉾の懸装品(けそうひん/山鉾の装飾品のこと)を展示したり「ちまき」を販売したりする場所。町衆が寄り合いをしたり祇園囃子の稽古場になったりもします。各山鉾が建つ近くにあり、町家もあれば、ビル・マンションを利用しているところも。

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