10月に行われる京都の年中行事・時代祭。もっとも注目されるのは10月22日に行われる時代行列です。時代考証を重ねて再現した歴史装束をまとい、2000人もの人が京都の町を巡行します。この行列の注目点をご紹介しましょう。
2018年10月15日
- 13:30
時代祭宣状祭
- 行列の主な参役に選ばれた平安講社員(京都市民)約500名が平安神宮にて行列の無事執行を祈願。祭儀後は宮司から宣状(任命書)が授与されます。
- 15:00
時代祭奉祝踊り
足固め - 平安神宮境内で京都市地域女性連合会会員300名が、花笠をかぶり揃いの衣装をまとって民踊列を披露。
2018年10月21日
- 10:00
時代祭前日祭
- 時代祭の無事執行を祈願。
2018年10月22日
- 7:00
時代祭
- 平安講社を代表して総長が祭文を奏上。
- 8:00
神幸祭
- 2基のご鳳輦に平安神宮のご祭神である桓武天皇と孝明天皇のご神霊を遷します。
9:00頃に神幸列が平安神宮を進発。10:00頃に京都御所の行在所に到着します。
[神幸祭レポートはこちら]
- 10:30
行在所祭
- 崇敬者と市民代表が参列。
神饌講社(京都料理組合)より神饌が献じられ、白川女の献花が行われます。
- 12:00
行列進発
- 時代行列が京都御所を出発。(ルートマップはこちら)
- 16:00
大極殿祭並還幸祭
- 全行列の到着後、御鳳輦を大極殿へ奉安。延暦文官参朝列の三位が祭文を奏上。
ご神霊をご鳳輦より本殿に還し祭典は終了します。
2018年10月23日
- 10:00
時代祭後日祭
- 祭典の無事終了を奉告。
祭具を片付けて格納します。
≪時代祭 雨天等の場合≫
時代祭の順延については、時代祭当日(10月22日※順延された場合は23日)の早朝に決定。
平安神宮の公式サイト、京都市観光協会(075-213-1717)にて時代祭当日の早朝よりご案内があります。
時代祭は、幕末の騒乱・東京遷都で活気をなくした京都の街おこし事業のひとつとして1895年(明治28年)にはじまりました。同時代に創建された平安神宮の建築物や神苑、大祭の保存のため、「平安講社」という団体が市民によって組織されたのもこの時代です。
第1回目の時代祭は、記念祭としての意味合いが強いものでしたが、2回目以降は「平安神宮のご祭神に京都の町の繁栄をご覧いただく」ことが主な趣旨になりました。開催日も桓武天皇による平安遷都が行われた日にあわせて10月22日の開催に。平安神宮のご祭神は、桓武天皇と孝明天皇。ご神霊を遷したご鳳輦が進むのは、時代祭の後半にあたる神幸列です。その前後を行く歴史行列は神幸列のお供。
時代祭とは時代装束をまとった人々の歴史行列、と思われがちですが、京都を盛り上げるべく誕生した平安神宮と京都市民による壮大な秋の祭礼なのです。