高瀬川に面した町家カフェ。料理人歴50年以上の店主が手がけるランチは、『京ゆばと玉子のごはん』や焼魚つきの『出し巻ごはん』などが人気。店の奥は全面窓になっていて、木々のざわめきや鳥の遊ぶ姿に癒されます。とくに桜が満開になったときの眺めは圧巻です。予約すれば、夜桜を眺めながら会席のコースや鍋料理をいただくこともできます。

花街・宮川町にある隠れ家のような町家カフェ。戸を引くと、昔ながらの土間やハシゴ箪笥。座敷にあがればちゃぶ台に小さな坪庭。本棚には京都関連の本が多彩に揃っています。朝のモーニングメニュー焼き立ての焼魚やだし巻き卵が付く『京の朝ごはん』、ランチ、カフェタイムと手づくりの京の味をどうぞ。

俵型のみたらし団子が有名な「梅園」の姉妹店。町家の木戸を開けると、白壁と木目を基調とした明るくやさしい空間が広がります。カフェメニューは、あんみつやみたらし団子といった和甘味はもちろん、黒糖バターでいただく抹茶のホットケーキ、黒糖のフレンチトースト、生麩パフェのように、和テイストの洋菓子も人気。店内では器や雑貨も展示販売。

元禄年間から続くお茶の老舗「丸久小山園」。築100年以上の町家を改装した西洞院店では、買い物だけでなく喫茶も楽しめます。店内の石臼でひいた宇治茶を使う『抹茶のロールケーキ』（600円）は、ふんわりとした生地にお茶本来の甘みが溶け込んだ茶房の人気メニュー。店内には二畳の茶室もあり、はじめての方も茶室の雰囲気を感じながら喫茶を楽しむことができます。濃厚な『抹茶ソフトクリーム』（350円）のテイクアウトもおすすめ。

町家ブームの先駆けとなった「百足屋」。祇園祭の季節になると、 山鉾が立ち並ぶ新町通に店を構えています。 いただける料理は、京野菜をふんだんに取り入れた「おばんざい」。 懐石料理よりも気軽な形で、本格的な京の味わいが楽しめます。 大柱が時の流れを感じさせる蔵前のお座敷、 明治初期の洋間をイメージした青海の間など随所に味わえる粋な空間も魅力的。 町家の歴史ある雰囲気を感じながら、京の食文化を満喫しては。

フィレンツェとコラボレーションした京町家リストランテ。800年の歴史を誇る世界最古の薬局「サンタ・マリア・ノヴェッラ」のフレグランスを扱うショップに併設されています。フェンネルやバジルといったハーブをはじめ、農家直送の京野菜などを使用。ショップでは、フレグランスだけでなく、レストランで味わえるハーブティーなども販売されています。

元は西陣織の織屋だったという町家を改装し2009年にオープン。国籍・年齢とわずに交流できる場になればと多彩なイベントも開催。おすすめのパンは自家製の天然酵母を使用。ビンの中に入れた生麹と、町家の店に流れる空気が反応して、自然にできあがるそうです。麹由来の自然な甘みともっちり感が特徴です。

石畳が続く西陣・浄福寺通の一角にある「菓匠 宗禅」。あられの最高峰である「上技物（じょうわざもの）あられ」をつくることができる唯一のあられ処です。織屋建てで吹抜けが特徴的な京町家の茶房では、あられを駆使した甘味・軽食を味わえます。中でも西陣織を再現した『京パフェ【織錦（おりにしき）】』（880円）は、4代目店主が年月をかけて完成させた自信作。抹茶ときなこのアイス、白玉、抹茶ゼリーにあられなど、さまざまな食感が楽しめます。

元禄13年の大梁（おおはり）が残されている呉服商の旧本社を改装。広々とした空間に、オリジナルの菓子が並ぶショップスペース、工房、緑鮮やかな中庭、モダンな壁画が印象的な喫茶スペースを設けています。濃厚な味わいが人気の『「然」かすてら』（大1575円、小630円）は、丹波黒豆を食べて京都で育った鶏の卵を使用。真っ白な丸い紙器は耐熱容器で、直接生地を流し込みそのまま焼いています。店内奥にはギャラリーを併設。通路には、かつて京都の町なかを走っていた電車の敷石が敷かれています。

築130年の糸問屋だった京町家を改装。京都・美山で毎朝手づくりされている「湯葉」のフルコースが楽しめる食事処です。コースメニューは、湯葉にはじまり湯葉に終わる『西陣ゆば尽くし膳』。汲み上げ湯葉の先付けや豆乳仕立てのスープ、新鮮な湯葉の刺身、湯葉をさっとあぶる陶板焼き、熱々の豆乳にくぐらせる湯葉のしゃぶしゃぶ…じつに多彩な味わい方で大豆本来の旨みが堪能できます。

人の往来で賑やかな伏見大手筋商店街を少しはずれたところにある町家カフェ。細い通り庭を歩き、ガラス張りの向こうに庭園が出迎えてくれます。木のぬくもりと高い天井の店内。ダシの旨みをきかせた『厚焼き玉子サンド』や自家製ワッフルなど子どもから大人まで親しまれるメニューが揃います。