受付は観光客でにぎわう「ねねの道」より階段をのぼった先にある霊山観音。

この大きな観音さんを前に、開会式が行われました。高台寺の秀吉公やねねさんなど「ゆるキャラ」も登場。

開会式では、ピンクリボン京都の題字もつとめている書道家・小筆凰外さんがジュピターをBGMにライブパフォーマンス。墨汁はもちろん…

ピンク色！

京都府広報監「まゆまろ」たちも見守る中、完成した作品がこちら。「ピンクリボンの想いをみんなで繋いでいけば夢はかなう」・・・そんな想いを込められたそうです。

続いては、シンガーソングライター松田陽子さんによる生歌ライブ。曲は「桜が散るまえに・・・」（MBS水野真紀の魔法のレストランEDソング）。がんを患い55歳で亡くなられた元都議会議員の新井美沙子さんご夫妻のことを歌った曲だそうです。そう聞くと悲しい曲のように思いますが、優しさや力強さが伝わってくる、そんな歌でした。

自身も子宮頸がんやうつ病などを患った経験を持つ松田さんだからこそ、よりそんなふうに聴こえてきたのかもしれません。

そして最後は、みんなでストレッチ。ゆるキャラたちも一生懸命手足を動かしていました。

体を動かした後は、ピンクリボン京都実行委員会委員長の田口哲也氏（京都府立医科大学 内分泌乳腺外科教授）と司会のお姉さんに「いってらっしゃい！」と元気よく見送ってもらいながら、参加者はそれぞれスタンプラリー＆ウォークへと出発！

このイベントでは13の寺社を巡って、ピンクリボンスタンプラリー専用の御朱印を集めていきます。まわる順序に決まりはありません。所定の寺社にいくと、のぼりがあり、スタッフがいます。そこで御朱印をもらいつつ、クイズ（選択式）に答えていきます。

専用御朱印用紙

クイズの回答用紙。各寺社で乳がんにまつわるクイズが出題されました。

【スタンプラリー設置協力寺社】

• ・高台寺
• ・八坂神社
• ・知恩院
• ・霊山観音
• ・建仁寺
• ・三面大黒天
• ・圓徳院
• ・六道珍皇寺
• ・安井金比羅宮
• ・慈芳院
• ・八坂庚申堂
• ・金戒光明寺
• ・妙法院門跡

参加者は、対象寺社の拝観料が無料！さらに一部の周辺店舗では、割引などお得な特典を受けることもできました。

それだけでもお得なのに、豪華な参加賞もあったんですよ。

空くじなしの抽選会もありました。

参加賞と抽選会は、ゴール後のお楽しみ（写真：受付でもらった引き換え券）。

スタンプラリーのゴール地点となっていたのが高台寺公園です。企業ブースや飲食販売、休憩スペースの白テントが並んでいました。

京都の下着メーカー「ワコール」さんのブースでは、ボディサイズ計測（バスト、ウエスト、ヒップ）を実施。計測後は、ぴったりの下着サイズを教えてくれます。

ふだん測る機会があまりなかったので、「そうだったんだ！」と自分の計測結果に驚きつつ、ミニポーチをおみやげにいただきました。

【出店企業（五十音順）】

• アートネイチャー
• スヴェンソン
• 桃谷順天館
• ワコール

飲食ブースもおいしそうなものが…。

さらに、14時30分頃からは元祇園甲部の芸妓さんで、ジャズシンガーのMAKOTOさんを招いてのトークショー、ゆるキャラとのゲーム大会などを実施。ほかにも事前申込制で高台寺・八坂神社でご祈祷が受けられたり、高台寺で坐禅体験ができたりなど、内容盛りだくさんのイベントでした。

会場には乳がん検診車「AIO（アイオ）」の姿も。

このイベントは、誰もが楽しくお得に京都の寺社巡りができることはもちろん、「年間で9万の人が新たに乳がん患者になっている」とか、「10～15人にひとりが乳がんになっている」とか、背筋がぞっとするような情報も多く知る機会に。

健康な日々を送っていると忘れがちになりますが、病気は誰にとっても常に隣り合わせ。検診って面倒に感じたり、緊張するから嫌だなって思ったり、敬遠しがちな人も多いと思いますが、こうやって楽しくスタンプラリーしたり、食事をしておいしいって思ったりできるのは健康な体のおかげ。

自分はもちろん、家族や友人にも「検診行ってみたら？」と伝えたくなりました。

参加者は、女性だけでなく、男性・子どもの姿も多く、年齢も幅広い印象です。グループだけでなく、おひとりさまの参加もけっこう見かけました。来年も開催が決定しましたら、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。

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