いいとこ特集

2018.01.15

徳川将軍の京都の居城であった二条城。江戸から明治にかけて歴史の移り変わりを見守ってきた城は、国宝の建築物、日本を代表する庭園、有名絵師の障壁画など、多彩な見どころにあふれています。

目次
1.二条城とは 〜二条城の歴史〜
2.二条城の見どころ
3.おすすめイベント
  1. ・二条城桜まつり
  2. ・二条城庭園年末年始公開
4.二条城へのアクセス
  1. ・電車での行き方
  2. ・バスでの行き方
  3. ・車での行き方
5.二条城周辺のおすすめスポット
6.二条城ギャラリー

1. 二条城とは 〜二条城の歴史〜

慶長6年(1601年)、江戸幕府を開いた初代将軍・徳川家康が西日本の諸大名に命令して造営を開始。2年後の慶長8年(1603年)に現在の二の丸御殿が完成し、家康は初入城を果たします。豊臣氏が滅びることとなった大阪冬の陣・夏の陣の軍議も城内にて行われ、二条城より出陣。そうして二条城は、慶応3年(1867年)の大政奉還まで徳川将軍の京都の居城としてあり続けました。明治時代に入ってからは、京都府の庁舎や、宮内省管轄の二条離宮として利用されます。京都市に下賜されたのは昭和14年(1939年)のこと。その翌年から一般公開がはじまり、平成6年(1994年)にはユネスコの世界文化遺産として登録されました。

唐門

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2. 二条城の見どころ

将軍の居城であった二条城は、その威光を示すかのような豪華絢爛な佇まいが見どころです。とくに国宝指定されている二の丸御殿や重要文化財である唐門の壮麗な意匠には目を奪われます。建物とともに造営された庭園も、城内に3つ存在。それぞれが優れた庭園として、国内外より高い評価を受けています。

  1. 二の丸御殿

    国宝・二の丸御殿は、将軍と諸大名との謁見の場。部屋は全33室あり、ほとんどの部屋が障壁画で装飾されています。3代・家光の時代、御用絵師・狩野派によって描かれた3000面以上の障壁画が残されており、そのうちの1016面が国の重要文化財に指定されています(※)。
  2. 二の丸庭園

    二の丸御殿と同時に造営されたといわれる庭園。3代・家光の時代にあたる寛永3年(1626年)には後水尾天皇の二条城行幸があり、それにあわせて庭園も一部改修されました。その当時は複数の建物に囲まれた、中庭のような存在だったといわれています。
  3. 唐門

    後水尾天皇の二条城行幸にあわせて造営されたと考えられている、二の丸御殿の正門。檜皮葺き(ひわだぶき)の屋根で、欄間(らんま)部分などには唐獅子や鳳凰といった極彩色の彫刻があしらわれ華やかなつくりになっています。
  4. 天守閣跡

    かつて伏見城から移築されたという二条城の天守閣。寛延3年(1750年)の落雷で焼失したといわれています。現在、天守閣跡には、高さ18メートルの天守台が残され、二条城や町の眺めが楽しめます。
  5. 東大手門

    二条城の正門で、現在の入城口ともなっている東大手門。寛文2年(1662年)の建築といわれ、2017年に修復しました。建立時も現在も2階建ての櫓門ですが、後水尾天皇の行幸時は、天皇を見おろさないようにという配慮から1階建ての門に建て替えられたといいます。
  6. ※障壁画は原画保存のため、本物は二条城敷地内にある「展示・収蔵館」(不定期公開)に移動・保管し、模写障壁画と入れ替える作業を順次進行しています。

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3. おすすめイベント

春夏秋冬それぞれに多彩なイベントを開催する世界遺産・二条城。国内外の人々が、二条城の多彩な魅力に触れる機会となっています。

二条城桜まつり

庭園や建物、桜を光の演出で楽しませてくれる趣向を凝らした城内ライトアップ。城内に咲く桜は50品種300本にのぼり、枝垂れ桜や山桜など品種も多彩。見ごろは例年4月上旬頃(種類によって異なる)。期間中は演奏会や特産品の販売など催しも実施。

二条城桜まつり2018
2018年3月23日(金)〜4月15日(日)

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二条城庭園年末年始公開

正月ムードが漂う二条城の庭園を、年末年始に周遊することができます。雪が降れば、白銀世界の二条城で特別な正月のひと時が過ごせることも。

  1. 2017年12月26日(火)〜28日(木)
  2. 2018年1月1日(月)〜4日(木)

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4. 二条城へのアクセス

電車での行き方

「京都」駅から地下鉄烏丸線で「烏丸御池」駅、東西線に乗り換えて「二条城前」駅下車

バスでの行き方

「京都駅前」バス停から市バス9・50・101号系統に乗車、「二条城前」バス停下車
阪急京都線「烏丸」駅・地下鉄烏丸線「四条」駅から12・101系統に乗車、「二条城前」バス停下車

車での行き方

名神高速道路「京都東IC」「京都南IC」からそれぞれ約30分
来城者用駐車場:第1駐車場/乗用車120台、第3駐車場/乗用車20台
※駐輪場/バイク10台・自転車83台

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5. 二条城周辺のおすすめスポット

世界文化遺産の近くで店主厳選の日本酒と京の味
チドリアシ
二条城の南側にある御池通沿いの居酒屋。おぼろとうふや鴨ロース、水菜、湯葉といった人気の京都食材に、とろろとノンオイルの岩海苔ドレッシングをかけたヘルシーなサラダ、ダシの深い味わいをしっかり染み込ませたおでんなどが楽しめます。

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お酒もごはんも進む和食料理店
碓屋
鰻割烹料理店で修業を積んだ店主が夫婦で営む和食店です。木のぬくもりに包まれ、ほどよくカジュアルで落ち着いた空間は、家族連れや夫婦、おひとり様など誰もが気軽に過ごせる雰囲気。

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おいしさ日進月歩、人気喫茶の定番カレー
喫茶 チロル
淡路島産の玉ねぎをたっぷり使って仕込んだ『カレー』は、ピリッとした刺激の後から来る甘みが特徴。「もっとおいしくしたい」と今も改良を重ねていると言い、進化を続ける味は何度食べても飽きることがありません。

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甘辛、まろやか、おいしいデザイン
SONGBIRD COFFEE
デザイン事務所がカレーをつくると、どうなるか。『SONGBIRD CURRY』がその答えです。鳥の巣風の盛り付けは、見た目とおいしさを両立させたアイデアの形。ピリッとした後味が特徴の自家製チキンカレーと、上に乗った半熟卵をからめると、まろやかな味になります。

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本と音楽と風変わりナポリタン
喫茶マドラグ
店主好みの書籍や雑誌、音楽でくつろぎながら、のんびり過ごせます。風変りな『鉄板ナポリタン』は自家製ケチャップの絶妙な酸味と、鉄板焼きの卵の甘みが互いの味を引き立てたメニュー。味がよくからむように、細目のスパゲティを使っています。

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お茶専門店の町家の茶房で抹茶スイーツ
丸久小山園 西洞院店
築100年以上の町家を改装した店舗は、お茶の香りに満ちた癒しの空間です。店内の石臼で碾いた宇治茶を使用した『抹茶のロールケーキ』は、ふんわりした生地にお茶本来の甘みがとけ込んだ人気商品。自慢のお茶とのセットもおすすめです。

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商店街のレトロなカフェで抹茶や茶道を満喫
らん布袋
茶道を身近に感じられるようにと裏千家教授の資格を持つカナダ出身のランディー・チャネル宗榮氏がオープンした町家カフェ。店内はソファやステンドグラスなどレトロな調度品で彩られています。

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