- かつて鯖街道を旅する人をもてなしたという400年以上続く老舗料理旅館。風格ある騎牛門(きぎゅうもん)をくぐると庭園が広がり、町の喧騒が遠のいていくよう。創業以来の名物は、つくねいもをすってダシでのばした『麦飯とろろ』。川や山、海の幸を盛り込んだ懐石料理とともに楽しみたい名物です。また和風サウナとも呼ばれる「かま風呂」は宿泊した人のお楽しみ。
- 地元の人々に親しまれてきたレストラン「癒味家(ゆみや)」。ホテル「アピカルイン京都」1階にあり、賀茂川と出町柳で合流する高野川に面しています。和モダンなしつらえが印象的なこの店では、昼は週代わりランチや弁当などが食後のドリンク付で1300円~。夜は京会席が3500円~で用意されています。京野菜料理や土鍋を使ったメニューなどアラカルトも豊富。
- 明治13年から続く「双鳩堂」。詩仙堂や金福寺などから程近く、寺院散策の途中に立ち寄れます。銘菓『鳩もち』はプレーン、にっき、抹茶の3種類。ぷるんとした食感は、少し冷やすとおいしさが増すそうです。かわいい鳩型の餅はお土産だけでなく、店先でいただくことも可能(2席)。店内の井戸からは今も良質な地下水がくみ上げられ、茶を沸かすために使われています。
- 3代目主人の奥様がパティシエであることから、和をベースにした洋菓子を次々と考案。豆乳と抹茶、フロマージュブランチーズを使った『絹ごし緑茶ティラミス』や『三色お豆のタルト』などのヒット商品とともに、『でっち羊羹』『詩仙もち』など一乗寺ならではの和菓子も一緒に並びます。歴史的銘菓か斬新な和洋菓子か……ショーケースを眺めるたびに悩みは尽きない魅惑的な人気店です。
- 白川通からゆるい坂道を東に入ったところにある、一軒家レストラン。店内は、振り子時計や昔なつかしい電話などレトロかつ温かな空気に包まれています。日替わりランチは、豚汁とライス付きで900円。メニュー表はもちろん、黒板に書かれたおすすめメニューには、魚料理や肉料理、揚げ物、前菜、スープなど多彩なメニュー名がびっしり書き込まれ目移りしてしまいます。
- ラーメン店の多い一乗寺界隈で2000年にオープン。看板メニューの『東龍そば』は、とろりとした黄色がかったスープが特徴。豚骨や鶏ガラのほか10数種類の野菜でつくられており、「まるでポタージュ」と表現されることもしばしば。そんな新しい味わいのスープには麺によく絡む自家製のちぢれ麺がおすすめです。お好みでスパイシーな「ニラ麻油(マーヨー)」を添えてどうぞ。