創業105年を超える鰻の老舗「京極かねよ」。名物は、その見た目に驚かされる『きんし丼』です。丼を覆うのは、昆布のダシ汁をたっぷり含んだやわらかなダシ巻き玉子。そっとめくると、炭火でふっくら蒸して焼き上げた鰻が現れます。タレは創業から継ぎ足されている、旨みが凝縮された秘伝のもの。香ばしい鰻と、ダシ巻き玉子のやさしい味わいを一度に楽しめる贅沢がここにあります。

北野天満宮の東側に店を構える「桜井屋」。とうふや湯葉の料理を味わえるこちらでは、ランチ限定の『湯葉あんかけ丼』が楽しめます。大豆の甘味を感じる汲み上げ湯葉や、なめらかな口あたりの平湯葉、甘辛く煎られたそぼろどうふのほか、煮付けられた京野菜などが入った彩り豊かな品です。「あん」は、カツオと昆布のダシが香る上品な味わい。別皿の湯葉の天ぷらを丼に入れれば、さらなるおいしさに出会えます。

素材の風味を引き立てる綿実油（めんじつゆ）を使い、ていねいに揚げた天ぷら。『鈴天丼』はそんな揚げたてを、継ぎ足しのタレにくぐらせて丼にしています。大きなアナゴや、京都産にこだわったマイタケ、万願寺トウガラシなどを、サクッと軽やかな食感で楽しめるボリューム満点のひと品です。

京都市中央卸売市場の直営店として魚や惣菜を販売する「魚問屋 ととや」。店の奥では、その日に仕入れた新鮮な魚介類の丼や定食を提供しています。『海鮮丼』は、マグロやエビをはじめ、9種の魚介が盛られた品。活きの良いものを厳選するため、日によってネタが変わることがあります。

水だきにも使う京都産の若鶏を、濃厚な玉子でとじた『親子丼』。カツオや昆布ダシの利いた割下で煮込むもも肉からは、鶏肉の旨みがしっかりと感じられます。もも肉や九条ネギに絡む半熟の玉子にかかるのは、特注品の香り高い山椒。親子丼に山椒をかける京都流の食べ方で楽しんでください。