Kyoto
Iitoko
Photograph

京都のあお

今年も暑い夏がやってきました。
今号では一服の涼を、そして安らかなひと時を感じる「あお色」が印象的な京都へご案内します。
京の夏を彩る青、碧、蒼…「あお」の世界へようこそ。

丹後の海辺

京都府北部の日本海に面した地域といえば、どんな風景を思い浮かべますか。天橋立、冬のカニ、海水浴。それだけではありません。日本海側の玄関口として発展した港町、伝統的な舟屋が連なる集落、山陰海岸ジオパークに認定された海岸沿い、海辺の景勝地で語り継がれる伝説、列車が海のそばを走る風景。京都の海辺には、一度行ってもまた行きたいと思う、たくさんの魅力であふれています。

由良川橋梁／由良川が日本海へ流れ出るところ。丹鉄（京都丹後鉄道）が走る風景はもちろん、車内から見る景色も旅情豊か。最寄りの丹後由良駅一帯は、各地に文化をもたらした北前船の歴史の跡が点在。

立岩／後ヶ浜（のちがはま）海岸で存在感を放つ高さ約20mの自然岩。鬼退治の伝説が伝わります。夏は海水浴でにぎわう場所。

青空

京都の自然や名所旧跡。京のまちを一層美しく際立たせる夏の空。その色彩も流れる雲も、刻一刻と移り変わってしまうから。一期一会の夏の風景、その目にじっくり焼き付けて。

濠川と三栖閘門／宇治川と濠川の合流地点に建設された閘門。夏の青空が水面に映り込み、どこかノスタルジーな雰囲気。

東寺南大門前付近／帰路につく車が行きかう九条大宮の交差点で、心震わす夕景に出会いました。寺や神社の建造物は夏色の夕空によく映えます。

青もみじ

緑の信号を青信号。黄緑のりんごを青りんご。緑を青で表すのは、古来の日本で緑を青色と言い表していたことの名残ではないかという説があるとか。夏のもみじは青もみじ。言葉の響きも涼しげですね。

下鴨神社糺の森／境内に広がる約12万4000㎡の森。木々の隙間から差すやわらかな光。青々と茂る緑の先に鳥居が見える瞬間はじつにドラマチック。

大原野神社／平安の世から知られる紅葉名所。貴人たちは緑の季節にも親しんだのでしょうか。西山の自然に抱かれた社殿も優美です。

清滝川／青もみじの下を流れるエメラルドグリーンの清流。高雄地域では川床が設けられています。川の水は夏でもひんやり。

鴨川

北や東にそびえる山、頭上を飛び交う野鳥の姿。まちなかを流れていても豊かな自然をそばに感じる鴨川では、様々な文化が育まれてきました。納涼床はそのひとつ。二条通～五条通に張り出された桟敷を見ると、暑さも一瞬遠のきます。

昼の鴨川。太陽がギラギラと照り付けていても立ち止まりたくなる夏の風景。

夜の鴨川。陽が落ちて納涼床の提灯あかりが揺れる頃、日中の暑さは少しずつやわらぎます。

Information

由良川橋梁
ゆらがわきょうりょう

宮津市由良390-14

丹鉄宮舞線「丹後由良」駅から徒歩15分（橋付近）

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立岩
たていわ

京丹後市丹後町間人

丹後海陸交通バス「丹後庁舎前」バス停から徒歩5分

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三栖閘門
みすこうもん

伏見区葭島金井戸町

京阪本線・宇治線「中書島」駅から徒歩10分

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九条大宮（交差点）
くじょうおおみや（こうさてん）

南区九条町

市バス「九条大宮」バス停下車すぐ

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下鴨神社
しもがもじんじゃ

左京区下鴨泉川町59

075-781-0010

境内参拝自由

市バス「糺ノ森」「下鴨神社前」バス停下車すぐ

https://www.shimogamo-jinja.or.jp/

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大原野神社
おおはらのじんじゃ

西京区大原野南春日町1152

075-331-0014

境内参拝自由

阪急バス・市バス・京阪京都交通バス「南春日町」バス停から徒歩8分

http://oharano-jinja.jp/

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清滝川
きよたきがわ

市バス「高雄」バス停、西日本JRバス「山城高雄」バス停から徒歩5分（高雄橋付近）

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鴨川
かもがわ

阪急京都線「京都河原町」駅、京阪本線「祇園四条」駅下車すぐ（四条大橋付近）

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