秋華賞観戦レポ1 -自転車おじさんと淀散策-

先日10月14日に開催された「秋華賞」。
JRA広報部が主催する「女性のための秋華賞鑑賞会」にいってきました。

会場は京阪「淀」駅前の「京都競馬場」。
せっかくなので、競馬場に向かう前に「淀」を少し散策してみました。
淀は伏見区。駅から徒歩すぐのところには「淀城跡公園」があります。

ここでいう「淀城」は秀吉の側室・淀君ゆかりのものではなく、
2代将軍徳川秀忠が、伏見城の廃城にともなって築城したものです。

神社の鳥居をくぐっていくと公園があって、そこに淀城の石垣が残っています。
おじさんがシーソーで寝ていたり、小学生が遊んでいたり…地域住民憩いの場所の様子。

 

ウロウロしていると、「井戸見たか?案内してあげるわ~」とおじさん登場。

…命名「さすらいの案内人・淀の自転車おじさん」(推定66歳)。

おじさんの後をついて石垣に登ってみると、ここが井戸(下写真左)とのこと。
これは言われなきゃ気づかないですね・・!

 

自転車おじさんがくれた小石を穴の中へ落とすと水っぽい音が響きました!ちなみに木の根っこに絡まってる部分が、汲んだ井戸水で顔を洗ったりした洗い場(上写真右)だそうです。

続いて石垣に刻まれた丸に十字のマーク(下写真左)。これは岩が「島津藩」由来のものという証だそうです。濃いもの薄いもの、いろいろありましたが、多くの岩で見ることができました。島津藩って薩摩藩のことですよね。大河で有名になった篤姫は島津氏の分家のお嬢さんだったはず。

 

それから、3つ並んでいるくぼみ(上写真右)。手を入れるとちょうど指が引っかかります。
人がここに手を入れ、岩を運んだ…ということだそうです。

さらにおじさんは内堀を指して

「昔、ここでな、母親に泳がされたんや」と衝撃発言。
その理由が「底に金銀財宝が埋まっている」からだとのこと!!

この石垣も見てください。

島津氏の家紋が入っていた石垣と比べ、やけに整然としていると思いませんか。

じつは明治時代、淀城の下に金銀財宝があるということで掘り起こされたそうです。
そのときに石垣は壊れ、新たに作り直したからキレイなんだとか。

「金銀財宝は見つかったんですか?」と聞くと、「さあな。その頃、まだ生まれてないけんなあ」とおじさん(笑)

自転車おじさんは、観光ガイドをなりわいとしているわけじゃないと言っていましたが、
地域住民が知る、地域のエピソードが聞けて面白い淀散策になりました。

みなさんも淀に行かれたら、淀城跡に行って、井戸、島津マーク、手のあとなどなどを探してみてくださいね!
もしかしたら自転車おじさんも現れるかも?!

●●●明日へ続く(いよいよ京都競馬場へ!)●●●

☆淀は河津桜の名所でもあります!詳細記事はこちらをクリック☆


特設サイト: https://kyoto.graphic.co.jp/live/ust/2012/jidai/index.html

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